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2007 年度 実績報告書

全身的骨代謝異常を反映する顎骨特異的指標の解明と,廃用症候群予防への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17592177
研究機関新潟大学

研究代表者

葭原 明弘  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50201033)

研究分担者 宮崎 秀夫  新潟大学, 医歯学系, 教授 (00157629)
キーワード下顎下縁皮質骨形態分類 / 全身的骨密度 / Stiffness / 高齢者
研究概要

本調査の目的は,全身的骨密度と顎骨骨量との関連を解明することである。70歳,519名を分析対象とした。顎骨骨量の評価として下顎下縁皮質骨形態分類を用いた。全身的骨密度を表す指標として超音波による骨密度測定装置を用いることで算出されるStiffnessを採用した。これは20歳成人の骨密度を100とした場合の比率で表される。下顎下縁皮質骨形態分類(1型,2型,3型)により対象者を3群に分け,stiffnessの平均値を比較した。Stiffnessは,男性では,1型:75.56±11.41,2型:69.80±9.50,3型:対象者なし,であった(Scheffeの多重比較,1型vs2型:p<0.05)。女性では,1型:62.20±9.00,2型:60.83±8.47,3型:54.14±5.78であった(Scheffeの多重比較,1型vs2型:NS1型vs3型:p<0.01 2型vs3型:p<0.05)。さらに,Stiffnessを従属変数および下顎下縁皮質骨形態分類(C1:0,C2またはC3:1),性別,BMI,喫煙経験,および日常的な運動習慣の有無を独立変数とした重回帰分析を行った。その結果,下顎下縁皮質骨形態分類はStifnessに対して有意な独立変数であった(標準偏回帰係数(β)=-0.ll,p<0.01)。以上の結果は,下顎下縁皮質骨に異常所見がみられる群(2型,3型)では,正常群(1型)と比較して,全身的骨密度が有意に低いことを示唆している。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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