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2005 年度 実績報告書

ベッドサイドで評価可能な嚥下機能測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17592187
研究機関北海道医療大学

研究代表者

木下 憲治  北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 助教授 (50211199)

キーワード嚥下 / ベッドサイド / 測定法
研究概要

嚥下造影検査は日本摂食・嚥下リハビリテーション学会から標準的検査法が提案されている。超音波診断画像ならびに嚥下音聴取に関しては嚥下機能評価に対する標準的手法は確立していないため、超音波診断画像による嚥下機能評価に有用なパラメーターの妥当性・有効性を嚥下造影検査によって検討した。また、嚥下動態を測定しやすい被験食品の物性ならびに摂取量(食塊量)を検討した。
摂食・嚥下障害を有しない健常者を対象とし、超音波診断画像、嚥下造影検査画像、加速度心音マイクによる嚥下音との関係を明らかにした。超音波診断画像では、探触子を下顎底部に固定し、舌背表面の最上端部にMモードの断層面を設定し、同部位を舌測定点と定め、この点の上下運動軌跡をMモード画像にて記録した。被験食(3ml)として造影剤(非イオン性造影剤)に増粘剤を加え高粘度(マッシュポテト状)に調整し用いた。
超音波診断画像上の「舌の口蓋接触開始時点」は、嚥下造影検査画像の「食塊の咽頭への移動開始時点」と一致、心音マイクによる「嚥下第1音発声時点」、「嚥下第2音発声時点」は嚥下造影画像では、それぞれ「食塊が喉頭蓋への到達時点」、「食塊が食道入口部を通過している時点」と一致していた。超音波診断画像上の「舌の口蓋接触終了時点:食塊の送り出し完了時点」は嚥下造影画像で「食塊の食道入口部完了時点」と一致していることが確認された。これらの一致点は、正常嚥下における一致であり、嚥下障害において特に「嚥下音」と超音波診断画像・嚥下造影画像が正常嚥下と同一の結果を示すかどうかの検証は必要である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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