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2005 年度 実績報告書

糖質溶液による口腔洗浄が経鼻管栄養患者の口臭に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17592188
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岩手医科大学

研究代表者

岸 光男  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (60295988)

研究分担者 阿部 晶子  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90185992)
相澤 文恵  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80216754)
杉浦 剛  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50382627)
南 健太郎  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (10364374)
米満 正美  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (80092451)
キーワード口臭 / 揮発性硫化物 / 経管栄養者 / ブドウ糖 / ガスクロマトグラフィ / 特別養護老人ホーム
研究概要

口臭には日内変動があることが知られており、起床時や空腹時には口臭がより強くなる。また、長期間の経管栄養患者が強い口臭を発することが経験的に知られている。これらのことから糖質の摂取を制限が口臭の原因になると想定され,さらに経管栄養患者の口腔に定期的に糖質を供給することによって過度の口臭の軽減が可能であると考えられる。経管栄養患者に対する介入研究前の予備的研究として,8名の被験者を用いて,口腔内の揮発性硫化物(VSC)産生に対する糖質供給の影響を検討した。4-5時間絶飲食後にブドウ糖または蒸留水で洗口し,口中気体VSC濃度をガスクロマトグラフィーにより測定した。その結果、洗口5分後の平均VSC濃度はブドウ糖溶液洗口の場合、有意に低下したことから、短時間の糖欠乏状態に対する糖供給が口腔内でのVSC産生を抑制することが示された。さらに、口臭に対する糖質の効果をより直接的に検討するために、刺激唾液からのH_2S産生量を測定した。その結果、ソルビトール添加によりH_2S産生量は1/10〜1/100に減少し、ブドウ糖により1/1、000以下、あるいは完全に阻害された。これらの結果から定期的な糖供給が病的に強い口臭の発生を抑制するものと考えられ、糖欠乏状態の口腔に対して、適切な量の糖を供給することにより口臭をコントロールできる可能性が示唆された。また、経管栄養患者の口臭強度のベースラインデータ取得のため、特別養護老人ホーム1施設において口腔内診査を行い、残存歯数、義歯使用状況、認知症程度を経管栄養者と経口栄養者でマッチングし、ポータブルガスクロマトグラフィによる口臭測定を行った。現在結果を解析中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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