研究課題/領域番号 |
17592202
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
久米 弥寿子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (30273634)
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研究分担者 |
小笠原 知枝 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90152363)
矢野 祐美子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80335398)
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キーワード | 面接教育プログラム / 臨床実習連動型 / シミュレーション / 集中トレーニング / 看護学生 / 準備状態 / 状況分析 / 教育評価 |
研究概要 |
本研究では、1)情報収集における面接に必要な知講・技術・学習環境を明らかにし、2)実践的なシミュレーション集中トレーニング法のプログラム化を行うことを目的とした。 1.学習準備状態の分析と現行プログラムの評価:本プログラムの対象者に関する学習準備状態に関する質問紙調査を実施し、(1)学習経験のレディネス:現在の知識基盤、学生が好む学習形態、学習内容、(2)動機付けのレディネス:過去の学習経験などに関する情報を収集した。調査時期は、(1)面接教育の開始前、(2)面接教育実施後、(3)臨床実習後の3期でデータ収集を行った。その結果、学習ニーズに関して次の点が明らかになった。1)面接学習前の病棟見学実習では、面接場面におけるコミュニケーションに戸惑いを感じた学生は、分析対象者(74名)のうちで「少し感じた」44.6%、「かなり〜全く感じた」41.9%で、8割以上は困難感を感じ、学習ニーズが明らかになった。2)面接場面におけるコミュニケーション技術に対する認識では、(1)観察、(2)人間関係構築、(3)情報収集、(4)情報提供、(5)精神的慰安という側面から理解していた。3)面接学習における学生が好む学習形態については、(1)ロールプレイ、(2)視聴覚教材、(3)グループ討議などが挙げられた。4)学習内容では、(1)具体的な質問の仕方、(2)具体的な注意点、(3)個々のケースに応じた対応の仕方、(4)臨床現場の事例の活用、(5)情報収集の具体的方法などが含まれていた。 2.学習プログラムの検討:教育評価によって得られた現行のプログラムの課題や達成目標を明確にし、新たなプログラムの構築に向けて、学習プロセスを基盤にした構造化を行った。調査結果に基づき、学習段階を達成目標の細目標の段階ごとに構造化した。さらに面接教育に必要な諸要件(実施時期の設定、回数など)を加えた。今後は、シミュレーション集中トレーニング法を実施、成果評価をすることにより、教材化に向けてのプログラム開発を最終的な目的としている。
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