研究課題/領域番号 |
17592205
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小林 敏生 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20251069)
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研究分担者 |
山岸 まなほ 広島大学, 大学院・保健学研究科, 講師 (10379894)
島津 明人 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80318724)
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
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キーワード | 看護職 / ウェブ学習 / ストレス / 教材開発 / アサーション |
研究概要 |
本研究では、看護職を対象にした、ストレス対処法やコミュニケーションスキルとしてのアサーション方法を開発し、それらをウェブ上で学習することで、ストレスの軽減ひいては精神的健康度の改善をめざすことを目的とした。本年度の研究実績については、共同研究者の島津が企業と共同開発した、Webによるストレス対処行動学習プログラムを参考にして、看護師特有のストレスに着目したプログラム案を作成した。プログラムの構成は、看護師のストレスの特徴の理解、アサーションおよび職業アイデンティティ向上方法とした。看護師のストレスの特徴の学習内容は、一般的なストレス対処方法、看護師に特徴的な精神的健康度を悪化させやすいストレスやストレス対処方法などとした。アサーションの学習内容は、アサーションの定義、自己表現傾向の種類、自己のアサーションの洞察、アサーションを向上するための方法を含み、web画面上の講義のほか、自分の自己表現の傾向のチェックリスト、状況設定後のアサーティブな対応の選択練習の形式とした。職業アイデンティティの向上方法は、職業アイデンティティの定義、看護師における職業アイデンティティの重要性、自己の職業アイデンティティの洞察、職業アイデンティティを向上するための方法とした。アンケートや診断機能をもたせるため、プログラマーの支援を受けた後、5名の看護師にプレテストを実施し、第1版を作成した。プレテストの結果から、画面の体裁や文章表現を修正し、追加希望のあった内容を検討後追加した。Web学習管理システムを構築するために、サーバー管理や学習管理システムの借用にあたり、システム管理企業と交渉を開始した。以上の結果を踏まえ、次年度は、実際にWeb学習作成したプログラムの効果評価を行う予定である。
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