• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

看護教員の臨床経験を基盤としたナラティブ・プロダクトによる教育方法の展開

研究課題

研究課題/領域番号 17592207
研究機関九州大学

研究代表者

大池 美也子  九州大学, 医学部, 教授 (80284579)

研究分担者 北原 悦子  九州大学, 医学部・保健学科, 教授 (60204905)
原田 広枝  九州大学, 医学部・保健学科, 助教授 (60380383)
長家 智子  九州大学, 医学部・保健学科, 助教授 (70207976)
山本 千恵子  九州大学, 医学部・保健学科, 助手 (80363357)
末次 典恵  九州大学, 医学部・保健学科, 助手 (60363355)
キーワード看護学教育 / ナラティブ / 臨床経験 / 教育方法
研究概要

本年度の実施計画は、1)教育に関わる教員の臨床経験の継続的なデータ収集、2)次年度に向けた物語導入に関する教育方法学的検討である。看護系大学の看護教員(以下教員と略す)が授業(講義・演習・実習)で臨床経験を語る現状を調査した結果では、386名(回収率47%)のなかで、96%(372名)が授業中に臨床経験を話すことを重要であると回答した。臨床経験を話す教育的な効果への期待があり、授業のねらいや状況を判断した上で、話す対象となる臨床経験を授業に活用している可能性が示唆された。しかし、臨床経験を話す教育的な影響が明らかにされているとはいえず、教員が話す臨床経験がもたらす学習効果を明らかにしていく必要があることが明らかにされた。しかし、本調査は、語ることを肯定的に捉えた教員からの結果であったため、否定的な意見を捉えることができなかった。現在、臨床経験に対して、インタビューの了承を得られた看護教員から継続してインタビューを実施している。自分の臨床経験を講義に活用している看護教員は、その利用の目的意識や有効性を自覚していることは少なかった。しかし、自己の失敗を繰り返し実施してほしくないことや特に安全性に対する期待や実践のジレンマへの対応などが、語るなかで表出されていた。教員の臨床経験には、具体性があり、臨場感溢れる内容であるとともに、それらには教育的価値があることが推測された。平成19年度はこのような臨床経験の教育的活用に向けて、授業計画に導入していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 看護教員が授業で臨床経験を語る現状 -看護系大学教員を対象とした意識調査から-2006

    • 著者名/発表者名
      大池美也子, 長家智子, 原田広枝他
    • 雑誌名

      日本看護学教育学会誌第16回学術集会講演集 (第16回)

      ページ: 131

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi