研究課題/領域番号 |
17592210
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
吉川 由希子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (50269180)
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研究分担者 |
藤田 あけみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (30347182)
村松 仁 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (50303433)
上泉 和子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10254468)
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キーワード | 看護学 / 臨地実習 / 実習到達度 / 実習形態 |
研究概要 |
東北県内の開設5年以上の看護系大学6校で看護学領域の臨地実習を担当している教員を対象にした。協力の得られた6大学の23名の臨地実習担当教員を対象にフォーカスグループインタビューを実施した。2領域ごとに3グループに分け各1回、計3回実施した。1回のインタビュー時間は80〜100分の間であった。 インタビューの結果、臨地実習環境の変化から、一つの臨地実習を複数の施設で実施することで看護過程の展開状況や学生の到達度に格差がみられる、様々な職種の職員との関わりが学生の実習場面で増えてきている、学生の学びの格差や情報の統合を補うための大学教員の指導力や実践能力が求められていることが明らかになった。 学生の実習到達度については、まとめなどのカンファレンスの場を通して学生それぞれの学びと体験を共有することが到達度を高める、到達度として、学びと思考が統合できる、他者の価値観を認めることができる、看護の視点を解ることが挙げられた。 実習形態のあり方として、一つの領域で看護過程の展開や臨床実践能力を学べることは困難な現状であることを踏まえ、看護過程の展開はすべての領域が行う必要性はなく、看護過程の展開ができる領域で実践し、それぞれの領域で学ぶべき課題を明確にして、トータルとして実践能力高めていくことの必要性が考えられた。また、現代の医療福祉の現状から、すべての領域で在宅療養への移行を視野に入れた対象者の選択と外来での臨地実習や医療施設以外の実習場の拡大を行う必要性が考えられた。対象者や実習場を拡大して臨地実習を展開するためには、学生のレディネスを高めるための指導力と臨地実習施設の様々な職種の職員との調整能力が大学教員に求められた
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