研究課題/領域番号 |
17592216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
小西 恵美子 大分県立看護科学大学, 教授 (70011054)
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研究分担者 |
和泉 成子 福岡県立看護大学, 助教授 (20275316)
児玉 真木 長野県看護大学, 助手
志自岐 康子 東京都立保健科学大学, 保健学部, 教授 (60259140)
小野 美喜 大分県立看護科学大学, 助手 (20316194)
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キーワード | 良い看護師 / 看護倫理 / 日本 / アジア / 美徳の倫理 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本の看護師が認識する「よい看護師」の特質を明らかにすることである。 研究方法はVan Kaamの現象学的手法を用いて2段階で実施し、3年間の計画で「よい看護師」の概念を質的及び量的に調査する。本年度は第1段階の調査であり、「よい看護師」についての日本の看護師の認識を質的に探求し、仮説的要素を抽出することが目標であった。(第2段階は第1段階で抽出した仮説的要素を、多数のサンプルの質問紙調査により、量的に検証する。) まず研究者間で研究計画と具体的な調査方法、インタビューガイドについて検討した。プレテスト実施後、以下の計画で実施した。本研究の実施にあたっては、大分県立看護科学大学研究倫理安全委員会に申請し承諾を得た。 1、データ収集 本研究では、国内看護師集団を反映するようにデータ収集する必要があり、地域別、経験年数別、所属組織に偏りが生じないようにサンプルを募った。また、サンプルへのアクセスは組織の影響が生じないように個人的チャンネルを通じ、snowball方式とした。結果、合計20名の対象者に調査への同意と参加を得た。(地域別:首都周囲部7名・地方都市部13名、性別:女性17名・男性2名、平均年齢:32.7±8.4歳、平均経験年数:10.1±8.1年、所属組織:一般病院13名・医大系病院6名)研究者が対象者の居住地に出向き、プライバシーの確保できる場所で半構成的面接を実施した。面接時間は平均63分であった。また面接内容を対象者の許可を得てテープ録音した。 2.分析および結果 テープ録音した内容を逐語録におこし、文脈の中から「よい看護師」の特質を抽出した。対象者にその内容について確認をとった。さらに現在、研究者間で結果についてディスカッションを実施し、分析の妥当性信頼性を高めるための検討を行っている。分析結果は平成18年度看護系学会にて発表予定である。
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