研究課題
本研究は、『食看護アセスメント指標』の開発を目的とし、1年目に文献検討から食行動アセスメントの枠組みを構築し、2年目に看護師にインタビューを行い、食事の援助場面における看護師の判断と食事の援助技術内容を明らかにした。最終年度の今年度は、実際に食事援助を受けている療養者にインタビューを療養者側からの視点でのアセスメント項目を明らかにし、さらに看護師のデータを統合し、『食看護アセスメント指標』を開発し、その妥当性を検証した。研究対象は、A病院の回復期リハビリテーション病院に入院している患者とB病院の消化器外科に入院している患者計5名である。データ収集方法は面接法,分析は食事援助における心理的・社会的・文化的に焦点をあてて質的に分析した。その結果、【食事の意味】【声かけの効果】【自分への配慮】【意識する】【習慣】【嗜好の変化】【医療者の思い】【食環境】【工夫】という9個のメインカテゴリーが抽出された。療養者と看護師の結果は、似ているカテゴリーもあったが、まったく異なったカテゴリーも存在した。似ているカテゴリーは、両者にとって重要なアセスメント項目になると考え、それらを『食看護アセスメント指標』に第一指標とし、仮のアセスメント指標を作成した。次に仮のアセスメント指標をA病院とB病院の看護師16名に、臨床で使用可能かどうか、表現の仕方はどうかについて意見をもらった。その結果、項目数については検討の余地があったが、内容については概ね妥当性が検証された。今後、項目数の検討とともに、療養の場を在宅に広げながら療養者と看護者に了解を得ながら、実際に使用して洗練していきたいと考える。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 図書 (2件)
兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 15
ページ: 61-71
ページ: 73-80
The 11^<th> EAFONS The Future of Doctoral Nursing Programs in Asia
ページ: 53
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 11(3)
ページ: 259
第27回日本看護科学学会学術集会講演集
ページ: 198
ホスピスケアと在宅ケア 15(2)
ページ: 169
Japan Journal of NURSINGSCIENCE 4(1)
ページ: 39-43
Japan Joumal of NURSING SCIENCE 4(2)
ページ: 111-119