研究課題/領域番号 |
17592218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
沼田 靖子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (20326599)
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研究分担者 |
濱野 めぐみ 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (30438270)
田中 響 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (90453159)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 摂食行動 / 嚥下 / 食欲 / 摂食儀式 / 食看護アセスメント |
研究概要 |
本研究は、食事をすることが、運動機能障害などによって「食事をする」という営みが困難な患者への食事に関する看護アセスメントの視点を明確にすることを目的とした。 初年度は、日常的な「食事援助」に焦点を当て、文献検討により抽出された47文献、146項目を分析対象として食事の意味を含めた食行動アセスメントの枠組みを構築した。 2-3年目は、1年目で作成した枠組みをもとに、看護師と療養者を対象に調査を行った。最初に、2箇所の施設の看護師13名を対象に枠組みを使用して面接を行い、食事の援助技術の判断と援助内容に関する調査を行った。その結果看護師が食事援助の際に行っている判断と援助内容は、【看護師の責務】、【情報】、【判断】、【工夫】の4つのカテゴリーに分類できた。また看護師が観察した療養者のデータを即座に判断し、その療養者に合った方法を工夫するという流れが明確になった。 さらに、療養者6名を対象とした食行動に関するニーズ調査を行った。その結果、【努力】、【心配】、【励み】、【希望】のつのカテゴリーが導き出された。 前述した療養者と看護師の結果から、似ているカテゴリーは、両者にとって重要なアセスメント項目になると考え、それらを『食看護アセスメント指標』に第一指標とし、仮のアセスメント指標を作成した。 次に、看護師16名と会議をもち、アセスメント指標に関する検討を行い、いくつかの修正点を見出した。同時に、アセスメント項目数については検討の意見があったが、内容については概ね信頼性が得られたと考える。療養者の習慣を配慮した摂食儀式を大切にする項目があったことから摂食儀式の定義を行った。 今後、項目数の検討とともに、療養の場を在宅に広げながら、実際に使用して洗練していきたいと考える。
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