研究分担者 |
塩川 満久 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (60263654)
網島 ひづる 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教授 (90259432)
青井 聡美 県立広島大学, 保健福祉学部, 助手 (10321217)
森木 ゆう子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助手 (70374163)
高辻 功一 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70127249)
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研究概要 |
1.ドイツ,スイスにおける「介助におけるキネステテイク」の教育の現状 (1)看護基礎教育における「介助におけるキネステテイク」の教育内容 ドイツ,スイスの看護基礎教育では,「介助におけるキネステテイク」は,キネステテイク協会が実施しているキネステテイク研修会を受講した看護教員が学生に指導しているか,学生が在学中にキネステテイク協会が実施している研修会に参加することもある。現時点では,看護基礎教育の中で十分に教育内容としてキネステテイクが取り入れられているとはいえない。 看護基礎教育のサブテキストに,「介助におけるキネステテイク」として,介助方法の記載がある。 (2)医療福祉施設における「介助におけるキネステテイク」の現状 福祉施設と比較し,医療施設の病院での「介助におけるキネステテイク」の普及はまだ十分でない。 実際にキネステテイクを介護に取り入れている福祉施設では,施設ごとにキネステテイクの研修を受けて,施設として介助方法の改善に取り組んでいた。実際にキネステテイクを取り入れた介助を行うようになり,職員の腰痛が減少したり,今まで使用していた介助用具のリフターなどを使わずに被介助者の力でベッドから車椅子への移乗が可能となったという。 (3)キネステテイクの研修方法 キネステテイク協会に登録されているトレーナーが,研修会を実施している。実施方法は,施設単位で,介助技術の練習を取り入れた演習と,そこで学習した方法を普段ケアを行っている被介助者に実施する実践的な演習も組み込まれていた。 2.看護師の介助方法の分類と教材化 看護師が実施しているベッド上仰臥位から端座位への起き上がり介助や,端座位から車椅子への移乗介助について分類を試み,看護師への介助動作の指導のポイントがいくつか抽出された。
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