研究課題/領域番号 |
17592234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
神田 清子 群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
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研究分担者 |
二渡 玉江 群馬大学, 医学部, 教授 (00143206)
狩野 太郎 群馬大学, 医学部, 助手 (30312896)
平井 和恵 横浜市立大学, 医学部, 助手 (10290058)
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キーワード | がん / 化学療法 / 通院治療 / セルフモニタリング / 自己効力感 / QOL |
研究概要 |
本研究の目的は外来でがん化学療法を受ける患者・家族が、主体的にしかも自己効力を高め治療や社会生活ができるような構造的セルフケア支援の開発を行うことである。 構造的セルフケア支援プログラム開発のため暫定的な支援による効果を判定をした。構造的なセルフケア支援は、教育的介入として(1)セルフモニタリング法を利用した副作用症状コントロール法(2)パンフレットでの教育(3)ビデオを用いての副作用対処法(自宅学習用)(4)電話連絡、情緒的介入として(4)簡易呼吸法の実施指導(5)積極的傾聴である。 効果指標は(1)気がかり評定尺度、自己効力感尺度、QOL尺度による調査などで評価した。 対象者はA大学病院で初めてのがん化学療法を外来で行う患者であり、対照群は上記(1)(2)のみ群、介入群は上記(1)-(5)を施行するがん患者である。 結果、対照群は平均年齢51.8歳、乳がん8名、大腸がん5名など計17名、介入群は平均年齢64.6歳、乳がん3名、婦人科がん4名など計12名であった。 対照群の気がかり評定得点は治療前30.7点、2回目前29.9点、2ヶ月後30.1点、3ヵ月後30.2点であり、自己効力得点は、治療前9.1点、治療後3ヶ月10.0点、QOL得点 治療前70.4点、3ヵ月後74.7点であった。介入群の気がかり評定得点は治療前34.6点、2回目前33.8点、2ヶ月後33.3点、3ヶ月後34.3点であり、自己効力得点は治療前8.4点、治療後3ヶ月8.8点、QOL得点治療前67.3点、3ヶ月後72.3点であった。いずれも治療前が気がかりが高く、自己効力とQOLが低いことが分かった。それぞれの時点で有意差は認められなかった。介入群の方が治療前からの気がかり得点が高く自己効力が低い集団であり介入の効果は明らかにされなかった。今後は疾患の統一および治療前の気がかり得点などを調整し、介入の効果があるか比較検討する必要が示唆された。
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