研究課題/領域番号 |
17592235
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荒木 暁子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (60251138)
|
研究分担者 |
中村 伸枝 千葉大学, 看護学部, 教授 (20282460)
遠藤 数江 千葉大学, 看護学部, 助手 (70361417)
小川 純子 千葉大学, 看護学部, 助手 (30344972)
金丸 友 千葉大学, 看護学部, 助手 (20400814)
|
キーワード | 障害児 / 乳幼児 / 意思決定 / 在宅支援 / QOL |
研究概要 |
本研究の目的は、「乳幼児期の障害児を育てる家族の意思決定を支えるために、家族の意思決定能力を促進する看護援助を考案・実施し、その効果を評価する。これを基盤に、それぞれの障害ごとに必要な支援の特徴を勘案した支援方法を確立する」ことである。 平成18年度は、看護援助方法の開発と効果指標を明確化するために、障害児とその家族、および専門職の直面している困難とその意思決定のプロセスや方法に関する調査研究を行った。 (1)面接調査 障害児の家族と専門職に対する少人数のグループインタビュー、または個別インタビューを行い、意思決定のプロセスとそれにかかわる葛藤などに関する質的なデータを得て、質問紙調査項目への示唆を得た。重症心身障害児(以下、重症児)、知的・発達障害、中途障害など障害の種類により、意思決定の局面は異なり、重症児では気管切開や胃ろう造設などの手術、知的・発達障害などは通園・学校の決定などが、家族が最も決定に関する困難を感じる局面であった^<1)>。また、専門職が家族の意思決定に関する支援の困難さを感じる局面は家族と同様であったが、家族により決定能力に違いがあることや、家族との価値観の違いやそれぞれの選択肢のメリット・デメリットが明確でない場合にどこまで踏み込んで支援してよいかという迷いがあり、困難と感じていた^<2)>。 (2)質問紙調査 面接調査の結果をもとに項目を作成し、家族・専門職に対する質問紙調査を行った。3県の肢体不自由児・重症児施設、小児専門病院にて、家族145部、専門職83部の質問紙を配布し、それぞれ78部、43部回収した(回収率53.8%、51.8%)。現在、分析中である。 1)ICN International Conference, 27 May-1 June, Yokohama, Japan(発表予定) 2)仲西江里奈、市原真穂、佐藤奈保、吉岡大晶、大須賀美智、荒木暁子、中村伸枝、小川純子、遠藤数江、金丸友:乳幼児期の重症心身障害児の家族が意思決定を必要とする局面における専門職のかかわりと感じる困難、第53回日本小児保健学会(山梨)、10月26-28日にて発表すみ
|