救急看護における看護実践能力の向上を目的としたコンテンツ及び教材開発に関する研究

2005 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 17592242
• 研究機関: 岐阜大学
• 研究代表者: 松田 好美 岐阜大学, 医学部, 助教授 (10252149)
• 研究分担者: 小倉 真治 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30185566) ; 寺内 英真 岐阜大学, 医学部, 助手 (60377679) ; 竹内 登美子 岐阜大学, 医学部, 教授 (40248860) ; 高橋 由起子 岐阜大学, 医学部, 助手 (90313915)
• キーワード: 救急看護 / 看護実践能力 / 教材開発

研究概要

本年度は、臨床における救命救急の現状及び専門性の確立の視点から、現在行っている学部教育内容を再考し、重要項目別に学習できるよう新規に開発している。
1.心肺蘇生法の教育内容を精選し、コンテンツを開発する。
1)看護の学部における救急看護教育関係の文献を検索し、学部教育で学習すべき救急看護に必要な知識・技術・態度を列挙した一覧表を作成し、アンケート内容の精選を行っている。
・質問紙の内容は、実態把握及びBasic Life Supportを中心に卒業時に学習させたい看護技術で構成している(Advanced Cardiac Life Supportも一部含む)。実態調査では、救急看護を担当している教員の状況、救急看護教育の実施の有無、教授内容の項目(看護技術以外に救急時における法の理解、生と死について、専門職としての責務、インフォームドコンセント、患者・家族へのQOL、自己のマネージメントなどを含む)、教授方法(講義・演習・実習・コンピュータ教材など)等で構成している。Basic Life Supportに関しては、意識確認、気道確保、人工呼吸法、心マッサージ法、AEDなど、Advanced Cardiac Life Supportとして止血法、静脈路の確保などの技術で構成している。
・平行して行う予定であった心肺蘇生法用CAI教材を開発に関して現在日本救急医療財団の日本版救急蘇生ガイドライン策定小委員会が、2005年に発表された国際蘇生法連絡委員会(ILCOR)の国際コンセンサスを受け、新しい心肺蘇生法を発表する(3月中間発表)予定である。その報告がなされてから、教材の内容を決定する予定である。