研究課題/領域番号 |
17592243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中嶋 有加里 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40252704)
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研究分担者 |
山口 雅子 愛媛大学, 医学部, 教授 (60259653)
大橋 一友 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30203897)
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キーワード | 妊婦 / 自動車 / シートベルト / 運転姿勢 / 乗車姿勢 / 後部座席 / 安全教育 / 接触圧 |
研究概要 |
妊婦教育プログラムのコンテンツの充実を目指して、本年度は以下の研究を行った。研究2〜4は現在論文作成中であり、次年度に報告予定である。 研究1 妊婦の自動車利用に関する安全教育パンフレットの検討 (対象)妊娠7か月以降の妊婦19名 (方法)妊婦自身の車の運転席を使用 妊婦の運転姿勢とベルト着用方法をパンフレット配付前後で観察 (結果)1)パンフレット配付による改善効果 ・運転姿勢とベルト着用を全て正しく実施できた妊婦 配付前2名→配付後12名 パンフレットによる情報提供がなければ、安全な運転姿勢とベルト着用を実践できていない妊婦が多い ・改善が難しい項目「リクライニング角度の調節」「肩ベルトを鎖骨中央に通して着用する」 2)正しい運転姿勢をとった時のドライバーの胸部、腹部とハンドルまでの距離 ・身長が低くなるほどハンドルに接近する 胸部とハンドル中央 エアバッグ展開の安全基準(米国道路交通安全局 25cm)を全員クリア 腹部とハンドル下縁 最短3cmまでハンドルに接近 3)パンフレットに対する妊婦の意見 ・配付時期 妊娠初期の希望者が多い ・改善点 「妊婦用シートベルト補助具に関する情報を充実させる」「写真やイラストを増やす」「妊婦が運転姿勢と着用方法を正しく自己評価できる工夫が必要」 研究2 妊婦のシートベルトによる腹部圧迫感の対処行動の検討-運転席のリクライニング調節- 研究3 妊婦の後席シートベルト着用推進に関する検討 (対象)妊娠7か月以降の妊婦20名(研究2、3は同じ妊婦) (方法)研究2 実験車の運転席使用 運転席の座席角度の変化によるベルトの接触圧と圧迫感を調査 研究3 実験車の後部座席使用 後席の乗車姿勢とベルト着用方法を観察し、ベルトの接触圧と圧迫感を調査 研究4 妊婦の後席シートベルト着用に関する実態と意識調査 (対象)妊娠7か月以降の妊婦196名(回収率98%) (方法)妊婦健診来院時に無記名自記式アンケートを実施
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