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2006 年度 実績報告書

妊婦と胎児の命を守る自動車利用教育プログラム作成に向けての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17592243
研究機関大阪大学

研究代表者

中嶋 有加里  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40252704)

研究分担者 山口 雅子  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (60259653)
大橋 一友  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30203897)
キーワード妊婦 / 自動車 / シートベルト / 乗車姿勢 / 接触圧 / 後部座席 / 安全教育 / 文献研究
研究概要

研究1 医療分野における妊婦のシートベルト着用に関する海外文献の動向
(方法)MEDLINE、CINAHL(〜2006.9)の全文献を"Pregnant Women/Expectant Mothers" "Pregnancy" "Seat Belts/Car Safety Devices"で検索し119編を選別。この内、抄録掲載文献60編とACOG勧告引用文献2編を分析。
(結果)62編の検討内容は、「衝突事故による母児損傷」「妊婦の安全教育」であった。今後の課題として、母児損傷の検討には、症例対照研究・後ろ向きコホート研究のための妊婦の自動車事故統計の作成、妊婦ダミー衝突実験による腹部損傷のメカニズムの解明が必要である。
妊婦教育の検討には、海外でも医療者による妊婦教育の実施率は3割と低く、RCTによる介入効果の検証が必要である。
研究2 妊婦の後席シートベルト着用の実態調査
(方法)妊娠7か月以降の妊婦196名に質問紙調査
(結果)妊婦の後席利用者 約3割、ベルト着用率 3%
後席は2点式ベルト車両や、妊娠後に乗車姿勢が変化する者もおり、安全教育が必要である。
研究3 妊婦の運転席・後席でのシートベルト着用方法の観察とベルトによる接触圧測定
(方法)妊娠7か月以降の妊婦20名に調査
(結果)指導前は後席に浅く腰かける者もおり、ベルトによる損傷の危険がある。正しく着用した時の腰ベルトによる圧力は運転席より後席が有意に低かった。「運転席より着脱操作が困難」という感想が多かった。
研究4 妊婦ドライバーのシートベルト着用による圧力の検討
(方法)妊娠20〜37週の妊婦33名に運転席で正しい姿勢でベルト着用した時の接触圧と圧迫感を調査
(結果)平均接触圧kPa 肩ベルト:「鎖骨部」1.1、「胸部」0.8
腰ベルト:「左腰部」1.4、「腰部中央」1.5、「右腰部」1.1
腹部の前方突出距離と圧力、各部位の圧力と圧迫感は相関しなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 医療分野における妊婦のシートベルト着用に関する海外文献の動向2007

    • 著者名/発表者名
      増山結花
    • 雑誌名

      大阪母性衛生学会雑誌 43・1(印刷中)

  • [雑誌論文] 妊婦の自動車後席におけるシートベルト着用の実態調査2006

    • 著者名/発表者名
      中嶋有加里
    • 雑誌名

      日本看護研究学会雑誌 29・3

      ページ: 269

  • [雑誌論文] 妊婦の自動車後席におけるシートベルト着用方法の観察と接触圧測定2006

    • 著者名/発表者名
      中嶋有加里
    • 雑誌名

      母性衛生 47・3

      ページ: 211

  • [雑誌論文] 妊婦ドライバーのシートベルト着用による圧力の検討2006

    • 著者名/発表者名
      中嶋有加里
    • 雑誌名

      第26回日本看護科学学会学術集会 講演集

      ページ: 441

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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