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2006 年度 実績報告書

糖尿病腎症患者への看護介入モデルの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17592245
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

住吉 和子  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20314693)

研究分担者 川田 智恵子  愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (60010013)
四方 賢一  岡山大学, 医学部, 講師 (00243452)
一村 光子  岡山大学, 医学部, 助教授 (40203111)
中尾 美幸  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (00316126)
キーワード糖尿病 / 糖尿病腎症 / パス解析 / 看護介入
研究概要

岡山大学附属病院の糖尿病外来に通院中の糖尿病患者で、調査協力の得られた166名を対象に、糖尿病についての対処行動、病気の複雑さや将来への不安などを示す不確かさ、身体症状、自分の腎臓の状態の認識、腎症の知識、食事の自己管理行動についてアンケート調査を平成17年度に実施し、その結果について分析した。
食事管理行動に影響を及ぼす要因を明らかにするために、2型糖尿病患者122名(腎症1〜4期)についてパス解析を行い、看護介入モデルを作成した。臨床的な腎症の病期は不確かさ(病気の複雑さや将来への不安など)にはまったく影響を与えていなかった。微量アルブミン尿および蛋白尿の指摘を受けたことがあるか否かについては、微量アルブミン尿および蛋白尿を指摘されたことがないもののほうが『予後への不安』が高い傾向が見られた(パス係数=-0.20)。自分の腎臓の状態を正しく認識しているものは、『病状理解の難しさ』を感じており、その結果食事管理行動に繋がっていた(パス係数=0.22)。しかし、『病状理解の難しさ』は、『治療への期待』(パス係数=-0.21)と『前向きな態度』(パス係数=-0.21)に正の影響を与えており、『病状理解の難しさ』が強すぎると反対に食事管理行動に負の影響を与えることが明らかになった。正しく病状を理解し、『病状理解の難しさ』が過度にならないようにするためには、『医療者の援助』が有効であることが示唆された(パス係数=-0.29)。
分析の結果に基づいて、文献検討を行い、腎症の各病期別で必要な援助の内容や、どの時期にどのような援助が有効であるかという具体的な医療者の援助内容および教育プログラムの内容についてについて検討中である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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