研究課題/領域番号 |
17592248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
辻野 久美子 山口大学, 医学部, 教授 (60269157)
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研究分担者 |
塚原 正人 山口大学, 医学部, 教授 (20136188)
村上 京子 山口大学, 医学部, 助教授 (10294662)
飯野 英親 山口大学, 医学部附属病院, 副看護部長 (20284276)
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キーワード | 育児支援 / 先天異常 / 育児ノート / 遺伝外来 |
研究概要 |
今年度は主に「育児ノート」作成のための基礎的調査を実施し、試験的に「育児ノート」の利用を開始した。 基礎的調査として、先天異常児をもつ母親・家族の不安や育児負担の状況を把握し、育児支援の方法を探る目的で、後方視的調査を実施した。 平成14年4月から毎月1回午前中、申請者はX市内の総合病院遺伝診療外来に参加し、遺伝外来における看護の役割を模索している。診療中申請者はクライエントが相談に集中できる雰囲気・状況作りを心がけながら子どもに関わり、子どもの成長・発達や健康状態等の観察に努めている。クライエントには原則として医師が対応し、家族や医師の求めに応じて申請者は意見を述べるようにしている。平成17年1月までに、申請者が記録を残すことのできた40例(のべ人数78名、同一クライエント受診最多回数20回)について、遺伝外来における主な相談内容を以下に示す。 最も多かった相談は子どもの疾患(先天異常)に関する内容で、症状・合併症・障害・原因・治療・予後などについては、全てのクライエントが毎回相談していた。発達の遅れについても多くの母親・家族が心配し、いつになったら定頸するのか、将来我が子は歩行ができ、言葉を話せるようになるのかについて、毎回、医師にその可能性を確認するケースが目立った。日常生活では現在の健康状態(発熱、鼻汁、嘔吐など)の他に、哺乳・摂食不良、便秘に関する相談が多かった。その他、療育・教育(入園)について、母親の職場復帰の時期、他の医療機関の紹介、次回妊娠、育児方法(育て方)などの相談があった。そのうち、次回妊娠については多くの場合、他の相談の中で何気なく口にするという状況で語られ、そのことを直接相談目的にして来訪するケースは稀だった。育児方法については「どういう風に育てたらいいのでしょうか」と、ストレートに質問するケースが多く、21トリソミーの子どもを持つ親は全員が、そのことを相談していた。 このように遺伝外来における相談内容は様々で、その中でもいくつかの相談内容については医療機関の外来だけで解決することは困難なため、看護職者が家庭や地域で育児支援を継続して行う必要がある。
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