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2006 年度 実績報告書

糖尿病患者における受診再開支援システムの開発-生活習慣記録機の活用-

研究課題

研究課題/領域番号 17592251
研究機関佐賀大学

研究代表者

古賀 明美  佐賀大学, 医学部, 講師 (00336140)

研究分担者 堀川 悦夫  佐賀大学, 医学部, 教授 (10155004)
藤田 君支  佐賀大学, 医学部, 助教授 (80315209)
安田 加代子  佐賀大学, 医学部, 講師 (90336123)
佐藤 和子  佐賀大学, 医学部, 教授 (00196221)
キーワード糖尿病 / 治療継続 / 生活習慣記録機 / 運動量 / 自己血糖測定器
研究概要

【目的】
2型糖尿病患者において生活情報の蓄積と自動解析を活用した客観的な評価指標に基づく対象者の行動変容の関係を明らかにする。
【方法】
インスリンを使用していない2型糖尿病患者を対象に、(1)91名の身体活動を横断的に調査し、(2)6ヶ月間にわたる調査が終了した7名の身体活動、血糖値、食事に関する情報の蓄積と自動解析を活用した客観的な指標に基づく対象者の自己管理の変化を縦断的に評価した。研究者は患者の生活情報を"けんこうダイアリー(スズケン)"を利用してインターネットでタイムリーに共有した。身体活動量の測定にはライフコーダEX(スズケン)、血糖値の測定にはグルテストPROR(三和化学)を使用した。さらに、2週間ごとにメールや電話で、対象者の認識を調査した。
【結果】
91名の1日の平均歩数は、9,269歩で7名.のベースラインとほぼ一致していた。7名の歩数は、調査期間を通して9,000歩台で経過し、HbA1cは8.0%から終了時に7.0%まで改善した。HbA1cが0.9%以上改善した3名に共通する自己管理は、身体活動における具体的な数値目標に対する自己評価と血糖値を正常範囲に近づけるための食事内容の修正であった。対象者は、設定した身体活動の目標を達成するために車での移動回数を減らす、週末の歩行距離を延長するなど、個人のライフスタイルに応じて行動を変化させた。また、血糖値に反映されやすい食品やメニューを自覚して、対象者それぞれが摂取量や内容を修正した。客観的な評価が、自己管理の継続を支援していると思われた。
平成18年度の調査では、インターネットを使用した情報収集、2週間毎の調査方法の確立により患者の自己管理行動をタイムリーに分析することが可能になった。これらの方法を生かし、対象者を増やして調査を継続する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Regimen and metabolic control with dropout of diabetes mellitus patients from treatment programs.2006

    • 著者名/発表者名
      Koga Akemi, 他2名
    • 雑誌名

      The 9^<th> East Asian Forum of Nursing Scholars

      ページ: 161

  • [雑誌論文] 2型糖尿病患者における治療継続への支援 -療養生活の実証的記録に基づくアプローチの効果-2006

    • 著者名/発表者名
      古賀明美, 他5名
    • 雑誌名

      日本糖尿病教育・看護学会誌 10(特別号)

      ページ: 294

  • [雑誌論文] 2型糖尿病患者の身体活動と心理社会的要因に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      古賀明美, 他2名
    • 雑誌名

      第11回日本看護研究学会九州地方会学術集会 抄録集

      ページ: 48

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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