研究課題/領域番号 |
17592267
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
国府 浩子 名古屋大学, 医学部, 助教授 (70279355)
|
研究分担者 |
田渕 康子 福岡県立大学, 看護学部, 助手 (90382431)
熊谷 有記 福岡県立大学, 看護学部, 助手 (10382433)
阿部 恭子 千葉大学, 看護学部, 特任研究員 (00400820)
|
キーワード | 意思決定 / 乳がん患者 / プロセス / 初期治療 / 支援モデル |
研究概要 |
『乳がん患者の初期治療選択における意思決定プロセス支援モデル』をより効果的なモデルへと修正するために、本年度は意思決定プロセスに影響を及ぼす要因間の関係性についての検討および質問紙作成、モデル検証のための評価指標の検討、モデルを参考にした実践での適応度調査、初期治療選択を行う乳がん患者に対する乳がん看護実践尺度(案)作成を行った。 1)意思決定プロセスに影響を及ぼす要因間の関係性についての検討および質問紙の作成 葛藤の変数、属性、心理状態、乳房への価値観、意思決定役割、サポート状況等を変数とした質問紙を作成した。今後、初期治療の選択肢を提示された乳がん患者を対象に調査予定である。 2)モデル検証のための評価指標の検討 「精神的安定感」「知識の獲得と理解」「思考の明確化」「闘病意欲の強化」「満足度」「治療への参加度」について、既存の尺度使用の検討とともに独自のものを作成するかの検討を行った。 3)実践での適応度調査 このモデルが実践での看護援助にどの程度適応するか検討するために、モデルについての説明を受けた看護師が担当した乳がん患者の初期治療選択に対する看護援助事例2例について、事例検討を行った。 4)初期治療選択を行う乳がん患者に対する乳がん看護実践尺度(案)作成 乳がん患者に携わる看護師を対象に昨年度実施した乳がん看護実践状況の調査をもとに、項目分析後因子分析を行い、因子構造を検討した。その結果、5因子17項目が抽出され、Cronbachのα係数は0.6以上を示した。第1因子:患者個々の理解や思いの確認、第2因子:生活者としての役割確認、第3因子:サポート役割の強化、第4因子:援助者としての姿勢、第5因子:医師との調整であった。
|