研究課題/領域番号 |
17592267
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
国府 浩子 名古屋大学, 医学部, 准教授 (70279355)
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研究分担者 |
阿部 恭子 千葉大学, 看護学部, 特任研究員 (00400820)
田渕 康子 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (90382431)
熊谷 有記 福岡県立大学, 看護学部, 助手 (10382433)
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キーワード | 意思決定 / 乳がん患者 / 初期治療 / 支援モデル |
研究概要 |
同病者からの影響と意思決定に伴う葛藤および満足感への影響要因の調査を行い、『乳がん患者の初期治療選択における意思決定プロセス支援モデル』がより実践的で現状に適応したものになるよう検討した。 1)同病者からの影響と関連する要因の調査 患者会に所属している乳がん体験者154名に質問紙調査を行った結果、乳がん患者は同病者からプラスの影響とともにマイナスの影響も受けており、それが行動面へも影響していた。同病者との関わりに影響する要因として、年代や職業、放射線治療の経験の有無、治療のつらさ、入院中や外来での関わりの頻度が明らかになった。 2)意思決定に伴う葛藤と満足感に関する調査 治療選択を任された乳がん患者96名を対象に質問紙調査を行った結果、乳がん患者は、中等度および高い葛藤を示し、その中でも「不確かさ」は高い葛藤を示した。葛藤と精神的回復力、満足度、前向きな態度において負の相関がみられ、葛藤に影響する要因が示された。患者の困難は《意思決定に伴う感情の不安定さ》《選択肢の情報不足とサポート不足》《妻役割への危惧》という質的研究結果と同様の因子構造を示した。困難の3因子と総合的満足度得点との関連を検討した結果、23項目中13項目に有意な相関がみられた。葛藤や満足感と意思決定役割において関連はみられなかった。 4)乳がん患者の初期治療選択における意思決定プロセス支援モデルの検討 これまでの研究結果より、患者の意思決定の様相やプロセスの時期・患者の状態を考慮した具体的な看護援助方法、看護側の問題点や課題が示されたため、試案モデルがより現実的に適応できるよう検討している。
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