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2006 年度 実績報告書

乳がん患者への心理・社会的グループ介入におけるファシリテーター介入形式の構造化

研究課題

研究課題/領域番号 17592269
研究機関福岡県立大学

研究代表者

中條 雅美  福岡県立大学, 看護学部, 講師 (20382426)

研究分担者 岡村 仁  広島大学院大学, 保健学研究科, 教授 (40311419)
キーワード乳がん / ファシリテーター / 看護師 / 心理・社会的介入 / グループ療法
研究概要

(1)研究実施
平成18年5-6月 九州がんセンターおよび福岡県立大学における研究倫理審査委員会の承認を得た。
6-8月 ファシリテーター用マニュアル等各種書類の作成・印刷、実施準備、リクルート方法の検討
9-10月 参加者のリクルート開始(術後化学療法中の乳がん患者)
ファシリテーター(診療内科医、心理士)へのファシリテーター方法の伝授
11-12月 研究の適格者数が想定より少なかったため、九州がんセンターの研究倫理審査委員会へ、対象者の適格基準を術後化学療法中の乳がん患者から術前後化学療法中の乳がん患者への変更申請が受理され、それに基づいた対象者のリクルートを開始した。
(術後化学療法を選択する患者が減り、術前化学療法を選択する患者が増加の傾向にあったため)
平成18年1〜2月 グループ療法同意者が6名となったため、第1グループ目のグループ療法を開始
(実際の参加者は3名)(これまでのリクルート率は、2割弱)
3月〜引き続き対象者のリクルートを継続し、同意者が6〜10人になったらグループ療法を行っていく。
(2)看護者がファシリテーターを務めるグループ療法の実施可能性の検討
九州がんセンターでは看護者のグループ療法への参加が困難であったため、広島県看護協会の管理者研修において、上記内容の検討を行うために、アンケート調査(60名/回収率75%)を行った。
その結果、47名(有効回答者数60名中)ががん患者に対するケアに困ったことがあり、44名/60名が行ったがん看護に満足していなかった。がん患者に対する心理・社会的グループ療法について知っていたのは25名/60名だったが、56名/56名はグループ療法が患者や看護師にとってメリットがあると答えていた。グループ療法実施が看護師にとって負担だと答えたのは59名/59名であったが一方で、グループ療法のスタッフとして参加を希望したのは、43名/56名で、グループ療法でファシリテーターをするための事前研修への参加希望は49名/56名であった。
以上のことから、看護師の多くはがん看護に満足していず、グループ療法が患者にメリットがある方法であると感じ、グループ療法のスタッフとして参加したいという希望も持っていると思われる。しかしながら、通常の業務に加えてグループ療法を実施することに対しては負担感を持っていることが示唆され、それがグループ療法のスタッフへの参加を妨げていると思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 乳がん患者へのグループ療法の評価 QOLの側面から2006

    • 著者名/発表者名
      中條雅美
    • 雑誌名

      看護研究 39(3)

      ページ: 191-204

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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