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2007 年度 実績報告書

児を亡くした家族への助産師による地域拠点型支援プログラム及びシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17592272
研究機関自治医科大学

研究代表者

大原 良子  自治医科大学, 看護学部, 准教授 (40325163)

研究分担者 成田 伸  自治医科大学, 看護学部, 教授 (20237605)
松原 茂樹  自治医科大学, 医学部, 教授 (20209597)
黒田 裕子  自治医科大学, 看護学部, 講師 (00405119)
植竹 貴子  自治医科大学, 看護学部, 助教 (20438617)
キーワード死産体験者 / 周産期死亡 / 家族看護 / 助産師
研究概要

面接のツール・プログラムの作成:昨年度以降面接を実施し,「悲嘆のプロセス」「悲嘆反応で表出する感情」「死産や乳児死亡を体験した家族の特徴」「悲嘆反応の男女差」および「次の妊娠」「母乳の手当て」などの情報提供が求められることがわかった。一方で,産後の情報助産師による児を亡くした家族への支援プログラムとして改善が急務なこととして,内容だけの充実ではなく,面接の技法,特に面接者が受ける精神衛生を守るための介入方法を開発することが,務であることが示唆された。そのため,オーストラリアのNGOのBonnie Babes Foundationが実施する胎児,新生児を失った家族への支援を行う医療従事者へのカウンセリング講座への参加を行い,カウンセリングを行う上でのセルフプロテクションやセッションの持ち方についての講義を受けた。1回のセッションは,1時間程度を目安にすること,セッションの開始の前に1時間以内であることをつげ,終わりのころに次回のセッションの予約を入れるなどすることで,関係が壊れることはないというアドバイスを受けた。また,喪失体験者の新しい理論の主流としてStroebeとSchutの発表したDual Process Model(DPM)が支持されていることなど,現在本研究で行っている喪失体験者に対する情報提供の内容の検討の必要性が示唆された。
開業助産師による地域拠点型支援に対する考察と示唆:開業助産師は正常な出産にかかわり,正常な母子を対象とした支援を行っていることから,死産等により児を亡くした母親に接するには,助産師自身がいかに配慮し支援しても,そのような家族へ接した経験の少なさから気持ちを切り替えることに困難さがあり,混乱を招く可能性もあり,カウンセリングの基礎的な態度や技術を磨くことの困難さも存在した。加えて,長期にわたり児を亡くした家族へのかかわりは必要であるが,助産師として充実を図る必要のあり次期は,児を失った直後の介入の方法,悲嘆の急性期(児を失いショックを脱したころ)に支援が少なく,この時期のマニュアルやガイドラインを今後は充実させたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] オーストラリアの母子保健システムの現状とわが国の母子保健サービスへの提言2007

    • 著者名/発表者名
      岡本 美香子、大原 良子、成田 伸
    • 雑誌名

      自治医科大学看護学部紀要 第4巻

      ページ: 31-40

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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