研究概要 |
1.10代妊婦への面接調査の分析 (1)方法:10代妊婦に,妊娠期2回・産褥期1回・1ヶ月後に面接実施。 (2)結果:10代女性が妊娠継続に至る体験の特徴には,「中絶体験の後悔」「新しい家庭を築く憧れ」「周囲の受け入れ」「自分の意志を貫く強さ」「医療従事者の否定的対応」の5点が明らかになり,看護への示唆を得た。 (3)成果:(1)小川久貴子,恵美須文枝,安達久美子:10代女性が妊娠を継続するに至った体験の分析,第16回日本保健科学学会学術集会発表. (2)小川久貴子,恵美須文枝,安達久美子:10代女性が妊娠を継続するに至った体験,日本助産学会誌,投稿中. 2.北米の実態調査の分析 (1)方法:2005年に北米における10代妊婦(母)の支援者にインタビューした内容を分析して、支援者の関わり方を抽出する。 (2)結果:「尊重する」「母である前にティーンエイジャーである」「妊娠・出産をネガティブにとらえない」等の支援者の関わりが得られた。 (3)成果:(1)安達久美子,小川久貴子,恵美須文枝:支援者の若年母の対応にあたっての姿勢,日本助産学会誌,投稿中. 3.「10代ママクラス」のプログラム開発 (1)方法:10代ママクラスを開催し、その様子や評価および出産時の様子などを基に、プログラムやクラス運営のためのマニュアルを作成し、その精選を行なう。 (2)結果:10代妊婦を対面する際の工夫、柔軟な運営、知識注入型でなく実践を取り入れた指導等の示唆が得られた。 (3)成果:(1)小川久貴子,他:10代妊婦クラスのプログラム作成の試み,第47回日本母性衛生学会学術集会発表. (2)小川久貴子,他:10代妊婦のケアプログラムの検討,助産雑誌,医学書院,投稿中. (3)小川久貴子,他:10代妊婦の外来におけるピア交流活動を試みて,助産雑誌,医学書院,投稿中.
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