研究課題/領域番号 |
17592278
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
小川 久貴子 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (70307651)
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研究分担者 |
久米 美代子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70258987)
恵美須 文枝 首都大学東京, 保健福祉学部, 教授 (40185145)
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キーワード | 看護学 / 思春期 / 妊娠 / 支援 / プログラム開発 / 若年妊婦 / 10代妊婦 / 面接調査 |
研究概要 |
1. 10母と支援者の面接調査 (1)17歳〜19歳の妊婦に、妊娠中に10代妊婦クラス及び健診でラポールを形成して、産後1〜4ヶ月以内に面接調査を行った。 10代妊婦は、妊娠中のライフイベント時に、「自己肯定感の低さ」「予期せぬ妊娠」「学業継続と妊娠継続の両立の困難さ」「パートナーとの関係の脆弱さ」「孤立しやすさ」「医療者の偏見視」「実母との不安定な親子関係」「彼の親との不安定な関係」「妊娠・出産のイメージ不足」などのストレスを抱えている心理・社会的な状況が明らかになった。 このようにストレスフルな状況にある10代妊婦への支援として、「妊娠・出産への準備」「学業継続への支援」「パートナーへの支援」などが重要であることが、前年度の研究に引き続いて明らかになった。 本研究成果は、第22回日本助産学会学術集会において「10代妊婦の支援のあり方」として成果発表を行った。 (2) 10代妊婦クラスの実施については、今年度は参加者が8人におよぶ事もあり、10代妊婦・母の自主運営に移行しつつある段階となった。 既に出産を終えた10代母らが、クラス内容の企画や相互の連絡を密に行うようになり、このクラスの存在自体が彼女らの活動源になりつつある。本活動は、第48回日本母性衛生学会学術集会において「10代の妊産婦に対する当院の取り組み」として、成果発表を行った。 2. 科研費報告書作成 10代妊婦に関する研究の動向、10代妊婦に関する研究内容の分析と今後の課題、統計からみた10代の女性の出産、若年母への対応に関する支援者の姿勢、10代女性が妊娠継続するに至った体験、10代妊婦の支援プログラムの作成、等を記載して、報告書を作成した。
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