研究課題/領域番号 |
17592279
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
齋藤 益子 東邦大学, 医学部, 教授 (30289962)
|
研究分担者 |
加藤 千晶 東邦大学, 医学部, 講師 (30290050)
松永 佳子 東邦大学, 医学部, 講師 (70341245)
岩崎 和代 東邦大学, 医学部, 講師 (80408765)
中北 充子 東邦大学, 医学部, 助手 (90385568)
菱沼 久子 東邦大学, 医学部, 助手 (60366458)
|
キーワード | 性教育 / 中学生 / 思春期 |
研究概要 |
1.中学生に対する調査票の作成と調査の実施 協力の得られた中学校の教員5名及び研究者ら6名で調査票の作成を行った。 調査票1は中学二年生を対象に性のイメージ、性の情報源などの性意識と家庭での性に関する会話、男性性・女性性に関する項目などの調査で、調査票2は二次性徴発現の時期とその時の親や教師の関り及び二次性徴の各項目に対する生徒の意識についての調査である。調査票1は研究者らが性教育を行う前の中学生と教育直後、3ヵ月後、6ヵ月後の追跡調査であり、現在も継続して実施中である。調査票IIは中学3年生を対象に行い分析中である。 2.諸外国の性教育に関する情報収集 平成17年7月23日〜28日までオーストラリアのブリスベンで開催された国際助産師連盟学術集会に参加した助産師たちに対して、自国の思春期の性教育の現状と助産師の関りに関して質問紙による面接調査を行い、20カ国65名から回答を得た。回答者は助産師53名(81,5%)、看護師12名(18.5%)であった。性教育が主に行われている場所は学校55名(83,0%)で、主に教師が40名(61.0%)行っていた。助産師が行っているとの回答は33名(51.0%)で半数であった。思春期の性教育は助産師の役割であると全員が回答した国は、スウェーデン、フィリピン、スイスであった。性教育は十分に出来ているは15名(23.0%)で、スイス、アイルランド、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、オランダなどであった。一方、十分でないは49名(75,4%)と多く、わが国のみでなく諸外国においてもSTDや若年妊娠の予防に向けた思春期の性教育の強化とそれに対する助産師の積極的な関りの必要性が求められていることが明らかになった。
|