目的:介護老人保健施設に入所する認知症高齢者に対し、排尿自覚刺激行動療法(PV)を活用した排尿ケアプログラムに関するPVを中心とする行動療法活用のための教育プログラムを開発し、プログラムの有効性について検討する。 1.認知症高齢者に関する排尿ケアの実態と教育ニーズに関する調査結果に基づき、排尿自覚刺激行動療法(PV)の行動療法を活用した排尿ケア教育プログラム試案を作成する。→東北6県の介護療養病床、介護老人保健施設、介護老人保健施設を対象に、郵送による平尿ケアの実態および排尿誘導への意識調査を実施し、認知症高齢者排尿ケアの困難性と行動療法実施状況について調査を実施。1086通の郵送に対し320箇所からの回答が得られ、結果を分析した。 2.教育プログラム作成に際し、英国コンチネンスアドバイザー教育カリキュラム等諸外国の教育プログラム、ならびに、我が国において任意に取り組まれている排泄ケア専門職養成プログラムと比較検討する。→行動療法に関するメタアナリシス、コクランデータベースでのEvidenceの検証、米国の高齢者長期ケア施設のための排尿ケアプロトコールに関する文献調査を実施。併せて、コンチネンス教育プログラムの実地状況について資料収集を行った。 3.1・2及び山形県排泄ケアマネジメント相談員の取り組んだ事例分析と併せて、認知症高齢者排尿ケア行動療法活用にむけた教育プログラム試案を作成した。
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