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2005 年度 実績報告書

配偶者・パートナー間暴力予防のための教育プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17592296
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福井大学

研究代表者

長谷川 美香  福井大学, 医学部, 助教授 (90266669)

研究分担者 細谷 たき子  福井大学, 医学部, 教授 (80313740)
大越 扶貴  福井大学, 医学部, 講師 (90352632)
キーワード暴力 / 配偶者 / パートナー / 予防 / 教育
研究概要

目的
教育プログラム作成に向けてプログラム作成手順および暴力予防教育の具体的内容について、文献レビューおよび実際に暴力の被害者支援に携わっている女性相談員へのインタビューにより検討した。
方法
1.文献レビュー
国内では暴力予防教育プログラムに関する先行研究は少ないため、患者教育、健康教育等に関する研究も対象とした。医中誌データベースに基づき「教育」「プログラム」「暴力」「虐待」をキーワードに1995年以降の文献検索を行ない45文献を収集した。これらを(1)プログラムの作成手順、評価、(2)教育目的、内容、方法の視点から考察を行った。
2.インタビュー
福井県内の公的機関で配偶者間暴力の相談業務を行なっている女性相談員10名を対象に、教育プログラムに必要な内容について情報収集を行った。
結果・考察
文献レビューでは、プログラムの作成手順、内容の妥当性を明確に記述した研究は少なく、作成手順が述べられていた研究の多くはヘルスプロモーションや保健行動に関する理論、および実際に使用している教材を参考に作られていた。また、知識・技術の獲得、態度の変容、動機付け、行動変容、行動の継続等が教育目的として多かった。教育方法としては複数回のプログラムが主流であり、体験学習、視聴覚教材の活用等を用い、評価時期はプログラム実施直前、直後、および1ヶ月から9ヶ月程度であった。評価項目には、教育目的以外に自己効力感、主観的QOL等もみられた。プログラムは教育目的の達成に適した理論から枠組みを作成し、目的に応じた評価時期を設定するという手順を踏み作成することが不可欠であると考える。
インタビューでは実際の被害者支援の経験から、被害者の多くは暴力と思っていない、暴力と愛情の勘違い、援助を求めてはいけないという考え、DV防止法の内容を知らない等から、暴力に関する知識や認識を高める内容を含むことの重要性が示唆された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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