研究課題/領域番号 |
17592296
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
長谷川 美香 福井大学, 医学部, 助教授 (90266669)
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研究分担者 |
細谷 たき子 福井大学, 医学部, 教授 (80313740)
大越 扶貴 福井大学, 医学部, 講師 (90352632)
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キーワード | 看護学 / 暴力 / 予防 / 教育 / プログラム |
研究概要 |
今年度は、文献レビューを参考に、青年期にある人々の暴力に関する「知識」「態度」「行動」の変容を目的とする配偶者・パートナー間暴力を予防するための教育プログラム(案)を作成した。作成した暴力予防教育プログラム(案)の妥当性については、実際に暴力を受けた女性の相談に携わっている県内の女性相談員を対象に、プログラム(案)に関する意見を徴収し、修正を重ね完成させた。 暴力予防教育プログラムの内容は、講義、グループワークの手法を取り入れた1回90分の2回シリーズである。1回目は、「暴力に関する知識」「パワーとコントロール」「暴力のサイクル理論」「暴力の影響」について、2回目は、「暴力関係に留まる理由・暴力を振るう理由」「暴力への対処行動」「相談機関の紹介」についてが含まれている。 暴力予防教育プログラムの評価項目は、暴力に関する知識20項目、暴力に関する態度12項目、暴力を受けた・行った各体験(身体的暴力6項目、性的暴力4項目、社会・経済的暴力5項目、精神的暴力6項目)21項目、暴力への対処行動((1)友人が暴力を受けた・行った時 10項目、(2)自分自身が暴力を受けた・行った時 17項目)27項目から構成されている。 また、今年度末の2月には、実際に暴力予防教育プログラムを青年期にある対象者の一部に実施した。プログラムを実施した介入群50名、実施しない対照群50名を対象に、同時期に同一の自記式の質問紙を用い、プログラム実施前、実施直後、実施1ヵ月後の暴力に関する「知識」「態度」「行動」の変化を測定した。 現在は、今年度末に実施した対象者のデータ入力および分析の途中である。また、平成19年5月には、新たな対象となる介入群50名への実施準備とともに、介入群・対照群各50名計100名の自記式質問紙調査の準備を行っている。
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