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2007 年度 実績報告書

配偶者・パートナー間暴力予防のための教育プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17592296
研究機関福井大学

研究代表者

長谷川 美香  福井大学, 医学部, 教授 (90266669)

研究分担者 大越 扶貴  福井大学, 医学部, 講師 (90352632)
櫻井 尚子  弘前学院大学, 看護学部, 教授 (80256388)
出口 洋二  福井大学, 医学部, 教授 (80155481)
キーワード看護学 / 暴力 / 予防 / 教育 / プログラム
研究概要

【目的】 青年期にある人々のパートナー間暴力に関する知識、態度、行動を高めるための教育プログラムを作成し、介入後の結果を評価することによりプログラムの改良を図ること。
【方法】 対象は、プログラム介入群はA大学106人、対照群はB大学85人の計191人の女子学生であった。独自に作成した暴力予防教育プログラムは90分2回シリーズであり、介入群に教育プログラムを実施した。調査方法は自記式の質問紙を用い、集合法で行った。質問紙の内容は、1)対象者の属性:年齢、恋人の有無、2)パートナー間暴力に関する知識・態度、3)パートナーから受けた及び自分が行った暴力体験であった。プログラムの介入結果を明らかにするため、両群ともにプログラム実施前、1ケ月後、3ケ月後に暴力に関する知識、態度、行動に関する調査を行った。各調査時期における暴力に関する知識、態度、行動について、介入群、対照群間でMann-Whitney検定を行い、有意水準は5%とした。
【結果】 回答者は介入群94人、対照群81人であった。平均年齢は両群とも19.3歳、恋人の有無は介入群31.9%、対照群44.4%であった。プログラム実施前の暴力に関する知識の合計得点は、介入群11.6±2.0、対照群11.4±2.1で有意差はなかったが、1ケ月後は介入群16.2±1.5、対照群13.8±2.0、3ケ月後は介入群16.0±1.6、対照群13.8±1.9といずれも介入群の方が有意に得点が高かった。暴力に関する態度は、介入前では両群間で有意差が見られたのは12項目中5項目であったが、1ケ月後には全項目、3ケ月後には11項目でいずれも介入群の方が有意に高かった。暴力体験については、両群間に有意差は認められなかった。
【考察】 本教育プログラムは、青年期の人々のパートナー間暴力に関する知識、態度を高めるために有効であると考えられる。今後は、暴力体験を減らすためのプログラム改良の必要性が示唆された。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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