研究課題/領域番号 |
17592296
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
長谷川 美香 福井大学, 医学部, 教授 (90266669)
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研究分担者 |
出口 洋二 福井大学, 医学部, 教授 (80155481)
北出 順子 福井大学, 医学部, 講師 (80509282)
米澤 洋美 福井大学, 医学部, 助教 (10415474)
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キーワード | 看護学 / 暴力 / 予防 / 教育 / プログラム |
研究概要 |
パートナー間暴力に関する知識、態度、行動を高めるための暴力予防教育プログラムを開発し、介入群である女子大学生94人と実施しない対照群である女子大学生81人を対象に、各群の調査開始時点、1ヶ月後、3ヶ月後の知識、態度、行動の時系列変化を測定した結果、以下のことが明らかになった。 1. 調査開始時の知識は「身体的に傷つけない限り虐待とはいえない」の97.7%が最も高く、「虐待している男性は自分の感情を上手くコントロールできない人である」の2.9%が最も低かった。 2. 調査開始時の暴力全般に関する態度は「夫が妻を叩いたのなら誰も干渉する権利などない」の70.3%、友人が暴力を受けている場合は「友達の話を聴く」の81.7%、あなた自身が恋人に暴力を行っている場合は「相手を非難することや相手の望まないことはしない」の46.3%が最も高かった。 3. 恋人から受けた暴力は「友人との付き合いを制限、禁止する」「電子メールや手紙を無断で開けて読む」の各32.3%が、行った暴力は「手で叩く、手で殴る、足で蹴る」の32.3%が最も多かった。 4. 介入群では暴力の原因と誘因、パワーとコントロール、男性から女性への暴力の実態に関する知識が有意に向上し、そのレベルは3ヶ月後まで維持されていた。また、友人の暴力に関する態度、自分自身の暴力に関する態度で有意な向上がみられた。さらに、自分自身の暴力に関する態度の項目の多くは3ヶ月後に向上し、友人の暴力に関する態度より向上した項目数が多かった。 以上の結果から、本プログラムは、パートナー間暴力を予防するための知識、態度の向上、特に自分自身の暴力に関する態度の向上に効果があることが示唆された。今後は、本結果を基に、暴力に関する「行動」の変容までを視野に入れた本プログラムの修正を行うことが必要であると考える。
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