研究課題/領域番号 |
17592309
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
奥野 茂代 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (90295543)
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研究分担者 |
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (20336621)
太田 規子 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10363889)
曽根 千賀子 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40336623)
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キーワード | 認知症高齢者の終末期ケア / 介護老人福祉施設の看護職者 / 介護施設利用の認知症高齢者 / 終末期ケアにおける臨床看護能力 / 臨床看護能力を発展するモデル / 施設における終末期ケアQ・A |
研究概要 |
本研究に先駆けて、平成14年度から介護施設に暮らす高齢者の終末期ケアの質の向上をめざし、看護職者のケア能力の向上のための看護支援モデルを構築・実証を試みた。この取り組みのプロセスにおいて介護施設に暮らす終末期の認知症高齢者の意思確認の困難さ、人権への配慮に乏しいケアの質、および看護職者の役割機能と共に看護技術の能力に多くの問題や課題のあることに気づかされた。これらについて解決を示唆する先行研究もみられないことから、本研究の必要性に至った。本研究の目的は、介護施設に暮らす認知症高齢者の終末期ケアの質の向上をめざし、看護職者の看護技術の能力の発展を企るモデルを構築し実証する、ことである。またリサーチクエスチョンは、以下の5点である。 1.終末期ケアで行っている終末期ケアにおける看護職の役割(業務)は、どのようなものか 2.終末期ケアで行っている看護職の看護技術は、どのようなものか 3.終末期ケアを行う上で看護職者は、どのような看護技術を向上させたいと考えているか 4.終末期ケアを行って、悩んでいること(困っている、疑問に思うこと)は、どのようなことか 5.終末期ケアを行う上で必要な看護技術を向上・発展できるプロジェクトとは、どのようなものか 平成18年度は、前年度のデータ分析をもとにリサーチクエスチョン5.のプロジェクトを実施した。具体的には、調査からあきらかになった15項目の研修課題を基にした看護職者の臨床看護能力を発展する研修会を10回(55時間以上)開催した。研修は、少人数制、参加型を基盤とし、公募数を20人とした。修了者は、転勤等により全回数を出席できたもの18名であった。この研修をとおして施設における終末期ケアQ・A(案)を作成した。 平成19年度は、研修参加者の施設を訪問し認知症高齢者の終末期ケアの現状を把握すると共に、実態に即したQ・Aの完成、平成18年度の研修の評価を行う。
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