研究課題/領域番号 |
17592309
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
奥野 茂代 京都橘大学, 看護学部, 教授 (90295543)
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研究分担者 |
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (20336621)
太田 規子 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10363889)
楠本 祐子 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (80438176)
小野塚 元子 京都橘大学, 看護学部, 助手 (30449508)
山本 昇平 京都橘大学, 看護学部, 助手 (00460692)
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キーワード | 認知症高齢者の終末期ケア / 介護老人福祉施設の看護職者 / 介護老人福祉施設の認知症高齢者 / 終末期ケアにおける臨床看護能力 / 臨床看護能力を発展するモデル / 終末期ケア研修会 / 終末期ケアQ・A集 / 高齢者の人生に参加し支える |
研究概要 |
平成19年度は、研修終了者の施設を訪問し認知症高齢者の終末期ケアの現状を把握すると共に、実態に即した「認知症高齢者の終末期ケアQ・A集」の完成、平成18年度の研修参加者のその後について事例を通しての評価を実施した。 研修参加者の施設訪問では、6施設8人を対象に半構成的な内容により面接し、逐語録を分析した。「終末期ケア研修会参加により役立ったこと」は、22の内容に分類され、さらに「(1)研修会は、終末期ケアについての自己の知識の確認、獲得につながっている」「(2)研修会は、施設のケアを改善することにつながっている」「(3)研修会は、他施設の看護職との情報交換につながっている」の3点に集約された。 「認知症高齢者の終末期ケアQ・A集」は、8領域19の質問から構成され50ページの冊子として作成、関係者に配布された。「終末期ケアQ・A集の役立ったこと」は、7つの内容に分類され、さらに「(1)認知症高齢者ケアへの工夫の試みや終末期ケアへの意識改革のきっかけとなる」「(2)終末期ケアで基本にかえりたい時の参考、あるいは心の支えになる」「(3)終末期ケア実施時の参考になる」の3つに集約され、今後も活用のプロセスにおいて吟味・評価され、内容を充実していくことが望まれる。 また平成18年度の研修参加者のその後についての事例は、介護老人福祉施設における終末期ケアに焦点をあてた5事例がまとめられた。 本研究によるプロジェクトに参加した特養の看護師は、認知症高齢者の終末期ケアの取り組みで困ることとして分類された19の内容に対して、終末期ケアにおいて"高齢者の人生"に参加し支えること、認知症高齢者自身の意思や尊厳を守ることが大切であるという認識のもとに努力を重ねていた。 最終報告書を作成した。
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