研究課題/領域番号 |
17592312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
中村 裕美子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (10299266)
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研究分担者 |
牧野 裕子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (30290365)
林 園子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (80438241)
水野 智実 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (70438240)
尾ノ井 美由紀 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70324788)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 看護学 / 継続看護 / 移行支援モデル / 退院調整 / 連携 |
研究概要 |
本研究では、入院から退院、在宅療養に至る過程における退院の決定、退院計画、退院指導、退院後のケア継続の現状と課題を明らかにし、療養者・家族が安心して円滑に在宅療養に移行できるための継続看護支援モデルの構築を図ることを目的とした。 1.平成17・18年度は近畿県内の訪問看護ステーションにおける移行支援、連携について調査を実施した。訪問看護ステーションからみた病院の退院指導についての問題点として、在宅生活に対応していないこと、退院指導の習熟度が不十分であると退院後の不安が高いことが明らかになった。移行支援の連携は、病院からの場合と居宅介護支援事業所からの場合が半数ずつであった。訪問看護ステーションへの連携を医療機関がとってくる場合と居宅介護支援事業所の場合による連携状況を検討した結果、療養者の主疾患の違い、訪問看護師の退院前訪問および合同カンファレンスの実施率が医療機関の場合に高く有意な差が見られた。 2.平成19年度は、近畿県内の一般病床200床以上を有する病院の地域医療室および退院支援看護師に対する調査を実施した。退院指導は、病棟看護師と退院調整看護師の双方が実施していた。また、病院における退院調整は、MSWと退院調整看護師が中心であり、地域との調整はMSWが中心的役割を担っていた。 3.以上の結果より、MSWや病棟の医師、看護師、関係職種との調整、スクリーニングシートや連携パスの活用、院内の情報システムの活用、地域の関係機関との連携による退院調整看護師を有効に機能させるための継続看護支援モデルを構築した。
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