• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

産後うつ状態にある女性への精神保健看護の介入に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17592315
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

玉木 敦子  兵庫県立大学, 看護学部, 助教授 (90271478)

キーワード精神保健看護 / 産後うつ病 / 介入研究 / メンタルヘルス / 看護学
研究概要

今年度、産後うつ状態にある女性を対象とした精神保健看護の介入モデルを開発し、その早期介入効果を明らかにすることを目的として、Randomized Controlled Trial(RCT)を研究デザインとする研究を行った。今年度の研究実績の概要は以下の通りである。
まず、研究実施に先立ち、介入するスタッフ(大学院にて精神看護学を専攻し、臨床経験を有する者)と評価のための面接を行うスタッフに対し、本研究用に作成するガイドラインに基づきトレーニングを行った。次にA県内の5つの病院の産科外来、または小児科外来において、スクリーニング調査を実施し、産後1ヶ月健康診査のため外来に訪れた女性から回答を得た。そのうち今回の研究対象の条件を満たし、かつ研究協力の継続に応じた36名に、精神健康状態とセルフケアレベルを判定するための面接と質問紙調査を実施した。うつ状態であると判定されたのは17名で、うち1名はその後の研究協力を辞退したため、16名を介入群とコントロール群にランダムに割り付けた。介入群・コントロール群に割り付けられたのは8名・8名で、すべてのTrialを完了したのはそれぞれ6名・7名であった。介入調査において、介入群には、原則として週に1回約60分の精神保健看護の介入を4回実施した。介入群、コントロール群ともに、(1)介入開始前、(2)4回すべての介入終了時期、(3)介入終了時期から1ヶ月後に6つの測定用具を用いて介入効果を評価した。また介入群には介入の意味と効果を自由回答形式で尋ねた。介入調査への協力者数がまだ十分でないため、統計的分析は今後の課題であるが、介入群はコントロール群よりも精神状態や対人関係がより改善する傾向を認めた。また介入群から得た自由回答からは精神保健看護の介入の意味や効果が示唆された。今後、さらに研究を継続し、統計的分析からも介入効果を評価していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 産婦人科医療機関における産後うつ病のスクリーニング2005

    • 著者名/発表者名
      玉木 敦子
    • 雑誌名

      第2回周産期メンタルヘルス研究会抄録集

      ページ: 8

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 産後うつ状態にある女性への精神保健看護の介入の機能と効果2005

    • 著者名/発表者名
      玉木 敦子
    • 雑誌名

      第25回日本看護科学学会学術集会講演集

      ページ: 169

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi