地域で生活している脆弱性をもつ対象者と家族をサポートする看護活動を抽出し、系統的な分類を構築し、その妥当性を検討し、活動モデルを開発することを目的とする。平成17年度は、地域で生活している難病状態にある個人と家族を支援するための看護活動を抽出し、系統的な分類を構築することを目的として研究を推進した。 1.第1段階:地域で生活している難病状態にある患者と家族をサポートする看護行為を抽出し、看護行為の妥当生を検討し、カテゴリを作成した(平成17年6月〜10月) ・看護介入に関する文献、地域看護活動に関する文献、難病悪者・家族への看護活動に関する文献から看護行為を抽出し、リストを作成した。看護行為として抽出したデータ数は、1366データであり、258の看護行為として整理できた。 ・個人、家族、地域という対象についてどのような看護活動、看護行為が含まれているのかを確認しながら、リストの検討を行い、19のカテゴリ、81の看護活動に整理した。 2.第2段階:カテゴリを分析し、質問項目を検討し、質問紙を作成した(平成17年10月〜12月) ・カテゴリを分析することによって、31の働きかけの領域を決定し、患者・家族・患者グループ・地域(地域住民と専門職)という4レベルの対象者に対して、どのような看護活動を行っているかを分析検討し、質問紙を作成した。 ・専門家に妥当性の検討を依頼し、質問紙を修正した。さらに、地域看護実践者にプレテストを実施し、修正した。 3.第3段階:看護活動の実態調査(平成18年1月〜3月) ・地域看護実践領域でどの程度活用されているか、どの程度有用性があるのかについての実態把握とその結果に基づいて系統的な分類を構築するために実態調査を行った。 ・保健所、市町村に勤務する保健師に対して、調査票を郵送し、返送してもらいことによって、データを得る。 4.第4段階:実態調査とデータ分析(平成18年4月〜) ・収集したデータ入力と分析を進める
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