研究概要 |
1,研究代表者=応雄は、平成17年8月24〜26日に北京で開催された「東アジア文学における戦争と歴史の記憶」国際シンポジウム(中国社会科学院文学研究所主催)に出席し、「戦争・メロドラマ・女性表象-『春の河、東へ流る』再考」と題した研究発表をし、あわせて各国の研究者と「東アジアの文学・演劇・映画における戦争・女性・身体の表象」に関する研究討論を行った。 2,研究代表者=応雄は、平成17年10月9日に開催された日本中国学会第57回大会シンポジウム「北の都の<幻灯事件>-図像・映像による中国探索」(於北海道大学)に出席し、「メロドラマ・傷ついた身体・革命-『〓妹花』『南海長城』をめぐって」と題した研究発表をし、あわせて各研究機関の研究者と「中国文化における<傷ついた身体>表象」に関する研究討論を行った。 3,初年度の研究の重要な企画のひとつとして進められてきた国際シンポジウムが、正式に「越境する身体-日中映画の場合」と題して、,研究代表者=応雄、研究分担者=中山昭彦・武田雅哉、研究協力者=晏〓・潘若簡全員参加し、また明治学院大学斉藤綾子氏をお招きし、北海道大学大学院川崎公平氏も加わる形で、平成18年3月15日に北海道大学にて開催する運びとなった(総合司会=研究代表者応雄)。本シンポジウムでは、「逸脱する身体と歴史性-原節子と高峰秀子を中心に」、「動員された身体-戦時中の映画における身体政治学」、「トラウマ記憶と女性身体表象-近年の中国映画を中心に」、「黒沢清における幽霊/身体-『回路』を中心に」と題した四つの、日中映画における身体表象に関する研究発表が行われる。 4,推進されてきた以上の研究活動のうえで、来年度にそれぞれの研究発表等を研究論文にまとめ、本テーマに関するさらなる研究を推進していく予定である。
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