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2006 年度 実績報告書

日中映画における身体表象に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17600001
研究機関北海道大学

研究代表者

応 雄  北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (50322772)

研究分担者 中山 昭彦  北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (80261254)
武田 雅哉  北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (40216908)
キーワード身体表象 / 日中映画 / cinematic body / マゾヒズム
研究概要

初年度の研究諸活動および諸研究成果のうえで、以下に示されるように、本研究テーマに関わる諸研究をさらに推進した。
1、研究分担者=中山昭彦は、日本映画における身体表象と映画身体、その重層的関係の解明をとりわけ成瀬巳喜男映画において試みた。
2、研究代表者=応雄は、フランス国立東洋言語文化大学(INALCO)で行われた「加工/仮構される身体-ロボット・女性表象・断片の政治学」国際シンポジウム(2006年6月2日、パリにて)に参加し、ディスカッサントとしてコメントを発表するとともに、あわせて各国の研究者と「文学と身体」に関する研究討論を行った。またそのコメントに基づく文章「<亡霊>と出合ったとき」を、『機械=身体のポリティーク』(青弓社、2006)に発表した(pp.76-82)。
3、研究代表者=応雄は、草創期から現在までの中国映画の諸ジャンルにわたる身体表象の問題について、その歴史的な流れを整理し、理論的検討を試みた。
4、研究代表者=応雄は、文化大革命期の中国映画をモデルケースとして提示・分析することにより、そこにおけるマゾヒスティックな映画制度を見出し、1960年代から欧米映画理論の主流をなしてきた精神分析映画論、およびフェミニズム映画論において看過されてきたいくつかの重大な問題を提起した。
5、研究分担者=武田雅哉は、映画とサブ・カルチャーとの関係性の視点から、中国プロパガンダ芸術における身体表象の問題を、中国古典にみられる諸特徴と関連づけながら考察した。
これらの諸研究活動からえたものを、複数の研究論文に反映させ、また初年度の研究成果とあわせて研究成果報告書にまとめた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 中国メロドラマ映画における身体表象の提示-フェティッシュとしての"傷"2006

    • 著者名/発表者名
      応 雄
    • 雑誌名

      饕餮 第14号

      ページ: 7-27

  • [雑誌論文] 過剰が呼びかけた時-文革映画、『南海長城』(1976)、<政治化したマゾヒズム>2006

    • 著者名/発表者名
      応 雄
    • 雑誌名

      映像学 第77号

      ページ: 23-41

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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