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2005 年度 実績報告書

ロマンティック・バレエ『ジゼル』を復曲する試み

研究課題

研究課題/領域番号 17600006
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

石光 泰夫  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60093366)

キーワードロマンティック・バレエ / 『ジゼル』 / 復曲 / プティパ
研究概要

「ロマンティック・バレエ『ジゼル』を復曲する試み」と題する研究の初年度は、現行曲として流布している『ジゼル』の諸版の異同と、ほぼ同時代に初演されたロマンティック・バレエの現行作品、並びに主としてラコッタによって試みられた初演時の形態の復曲などを、入手可能な限りの形で収集し、初演からの異同と初演の形そのものをできるだけ忠実にアーカイヴ化し、カタログ化する作業を中心に行った。その主なメディアは市販のDVD、あるいは私家版のDVDやビデオ・テープ、また音楽のみに関わるCDなどであり、それに若干の文字資料(復曲のプロセスを語ったもの、あるいは初演時の形態を記録した文献など)が加わる。
そうしたアーカイヴおよびカタログからは、やはりマリウス・プティパの手が大幅に入っていることが分かったが、また一方で、プティパに固有のスタイルは比較的明快なので、それを現行の形態から除くようにするのはさほど難しいことではないことも確認できた。ただ、プティパら、後世の振付家が手入れをした部分が、それではもとはどんな形であったかを、確定するのは依然として困難であることも分かった。これについては、当時の舞踊形態を様々な形で今にとどめている曲や資料(特に音楽)、そして当時の舞踊教則本などを参照した上で、地道に一つ一つのステップを確定していくしか方法がないこともはっきりした。これは次年度に集中的に取り組む課題としたい。
パリ、ロンドン、ベルリン、ウィーンなどに直接赴いて、現地のオペラハウスで資料を収集するという計画は、研究者の健康が万全ではなかったので、次年度回しとせざるを得なかった。また同じ理由で、論文等の研究発表がほとんど不可能になったことも遺憾であり、研究成果の発表は次年度への宿題としたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 演劇と躰(このうち「舞踊の起源」を担当)2006

    • 著者名/発表者名
      石光泰夫(共著)
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      学習院大学「身体表象文化学」プロジェクト準備室

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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