研究課題
ハーイは、論文(1)において、1980年代と1990年代に二人の映画監督によって再編集されて発表されたエイゼンシュテインのViva Mexico!を分析した。また、論文(2)では、1906年のMパテ映画会社の設立から1912年の日活の創設までの梅屋庄吉の経歴について、論文(3)では1945年3月設立の映画公社について論じている。藤木は、論文(4)において、1930年代から1940年代の時期における岩崎昶のドキュメンタリー映画への関わりを跡づけている。論文(5)では、寺川信著の『映画及映画劇』を基にしながら、1920年代の映画文化の特徴を映画の歴史化、体系化、定義の初の試みとして描き出している。論文(6)〜(7)および著書(1)(2)は、日本における映画スターダムの形成と、1910年代から1920年代にかけてのスターをめぐる文化的・社会的問題を歴史的に研究した諸成果である。以上の研究にかかわる成果は次のような口頭発表やシンポジウムでも公表した。ハーイは、2005年5月に千葉大学で開催されたシンポジウム「20世紀における戦争と表象/芸術」、さらには、2006年1月タイのチェンマイ大学におけるシンポジウム「Film and Asia」で、藤木は2005年6月東京(アテネ・フランス)で開催されたキネマ倶楽部国際研究集会で口頭発表を行った。また、ハーイ、藤木とも、2005年11月に名古屋大学がニューヨーク大学のハリー・ハルートゥニアン教授などを招いて開催したシンポジウム「国民文化を再考する--帝国日本の日常と公共性」において、実行委員として活動し、ハーイはラウンド・テーブル・ディスカッションに参加した。
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