研究課題/領域番号 |
17600023
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研究機関 | 北海道東海大学 |
研究代表者 |
神崎 実 北海道東海大学, 芸術工学部, 准教授 (00234154)
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研究分担者 |
秋山 仁 東海大学, 教育開発研究所, 教授 (00096942)
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キーワード | 数理美 / 彫刻 / 数理造形 / マセマティカルアート / 算数・数学教育 / 体験学習 / 生涯学習 / 数理教具開発 |
研究概要 |
数式を一つの彫刻的な造形作品で表すことによって、生徒達だけでなく生涯学習の観点からも多くの大人達がその作品に興味を抱き、作品に触れ観察や測定して、隠されていた数式を見つけ出し理解できるのではないかとの考えから作品制作をおこなっている。 1.今年度は6月の国際数字教育学会(京都大学)にて、ここ3年間でこの研究を基に制作した数理造形作品十数点と、東海大学教育開発研究所にて制作された教具作品数十点とを合わせて100作品程を記念ホールに展示した。 この展示には国内外から学会に参加された1、000人近い数字研究関係者以外に、多くの中学・高校生にも観賞して頂き、数理美を生かした造形作品が多くの人々に感動や好奇心を抱かせることになるのだと実感できた。 また今回の展示で数字教育関係者の方々に、数式や公式を単純に暗記させて解を求める方式から、数式や公式がどのような定理から成り立っているのかを視覚的に、或いは触って納得して解を導き出すことの重要性を少しでも理解して頂けたのではないかと考えている。 2.12月には芸術分野に係っている方々にも数理美の魅力や面白さに興味を持ってもらうことを考え、東京銀座にあるART BOXギャラリーにて数理造形作品展を開催した。 この展示では8点(音楽を奏でる木、ルーロー車輪のワゴン車等)の作品を展示し、多くの来場者があり芸術関係の方々にも興味を抱いて頂くことができた。 またその後、ART BOXギャラリーから出版された現代彫刻作品集に、今回展示した数理造形作品が彫刻作品としても認められ掲載されたことは意義深いものであった。 3.2月に札幌の京王プラザホテル(北海道電力主催)でおこなわれた[おもしろ実験室]にて、この研究で製作した作品を中心に数理造形作品50点の展示と解説をおこなった。 2日間に1、000人近い小学・中学生に鑑賞して頂くことができ、有意義な展示となった。
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