研究課題/領域番号 |
17601013
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鐘ヶ江 秀彦 立命館大学, 政策科学部, 助教授 (90302976)
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研究分担者 |
石橋 健一 慶應義塾大学, 総合政策学部, 講師 (00333039)
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キーワード | Compact city / HDP / Sustainability Science / 環境政策 / 経済政策 / シミュレーション工学 / 都市計画・建築計画 / 環境調和型都市基盤整備・建築 |
研究概要 |
平成17年度は、成果公開よりもシミュレーション・モデルの基本設計と開発に焦点をあて、以下の二点を実施した。 サブ課題1:都市居住者が不可避なリスクとメカニズムのモデル開発 都市は、自然環境を消費しながら、様々な機能を集積させている。結果、都市居住者の利便性・快適性は向上したが、人口の集中に伴う様々な問題を発生させている。本研究はコンパクトシティを想定し、途上国の都市居住者が不可避なリスクを自然環境、社会・経済的環境面から環境共生を解く鍵として同定し、これらリスクが発生するメカニズムのモデルを開発・実装することをサブ課題1と設定して、以下のモジュール別の作業を行った。 サブ課題1のモジュール (1)都市におけるリスクの同定とデータ収集のための調査とデータ入力 (2)都市におけるリスク因子の定量化と都市の社会経済活動に関する変数の設計 (3)都市環境共生の政策変数の導出と設計 (4)政策評価支援システムのプロトタイプの開発 (5)環境共生を考慮した都市環境評価指標の設計・開発 サブ課題2:大規模な非線形動学モデルのシミュレーションの実装 現在までの研究成果として開発された幾つかの都市の社会経済モデル及びシミュレータを複合型の統合システムとして構築する作業を開始した。特に平成17年度は、大規模な非線形動学モデルのシミュレーションの実装のモデル開発をにらみ、以下のモジュール別に示す基本プログラミングにとりかかった。 ・サブ課題2のモジュール (1)SOARS環境に持続可能な地域開発計画システムとコンパクトシティシステムの統合 (2)環境、災害、土地利用、公衆衛生、健康、人口移動、スラムなどを変数とする社会・経済シミュレーションの拡張・開発・統合 以上の開発に専念したため、研究成果の公表は今年度はない。
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