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2006 年度 実績報告書

総合的な学習のカリキュラムの質向上に向けての教師のメタ認知構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17602002
研究機関東京学芸大学

研究代表者

浅沼 茂  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30184146)

研究分担者 児島 邦宏  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70014826)
橋本 美保  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60222212)
古屋 恵太  東京学芸大学, 教育学部, 講師 (50361738)
キーワード教科との連携 / 国際理解 / 環境教育 / メタ認知 / 問題解決能力 / フィンランドの教育実践 / アメリカの教育実践 / 学習活動
研究概要

今年度の研究は、これまでの資料やデータの集積から、分析を進め、総合的学習の実践者の意識や目標達成の程度を実際のデータから解析し、解釈を進めた。
その結果、祖教師のもつ認知的なメタファーが総合学習においては、非常に重要な要素であり、その活動の構成主義的な発展は、教師自身が元に持っている、メタ構造が規定的な影響力をもつことを明らかにした。
各研究分担者と研究協力者は、それぞれのデータと分析を進めた。
歴史的には、このような実践構造の基本型は8年ほど前の進歩主義教において展開されており、その目標とその目標達成に向けての計画、全体の学習デザインに関してどのような類型とそれぞれの構造がありうるのか明らかにされた。次に問題解決能力、企画力、創造力と言われるような能力がどのような学習活動と内容を通して発達しうるものになるか、実証的な調査分析を行った。特に、教科の内容との連携を図る能力の一般的な構造を先進的な実践を行っている学校と教師のメタファーを解析した。その結果、総合的な学習の領域は、これまでの国際理解、環境、情報、福祉・健康というような枠組みにとどまらず、教師のメタ認知構造においては、読み、書き、調べ学習のような教科学習の基本的な学習活動と相互の影響があり、教師の学習に対する哲学や人間観が、実践の質を高める上で大きな影響力を持っていることが明確になった。
外国における優れた教育実践をアメリカやフィンランドに探ってみると、教師のメタ認知構造が大きな影響力があり、その構造の形成が重要であることが明確になった。教師の持つ科学的な思考の構造に関する理解や子どもの概念発達に関する哲学的な概念理解というものが子どもの基礎的な能力の発達に大きな影響力をもっていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] フィンランドの学校見聞録2006

    • 著者名/発表者名
      浅沼 茂
    • 雑誌名

      個性を育てる 26号

      ページ: 28-32

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 及川平治による個別化教授プランの受容とその実践2006

    • 著者名/発表者名
      橋本 美保
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要 総合教育科学系 57

      ページ: 29-37

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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