研究課題/領域番号 |
17602011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
横山 利弘 関西学院大学, 教職教育研究センター, 教授 (60076768)
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研究分担者 |
南本 長穂 関西学院大学, 教職教育研究センター, 教授 (60108371)
善明 宣夫 関西学院大学, 教職教育研究センター, 教授 (00226698)
大喜多 喜夫 関西学院大学, 教職教育研究センター, 教授 (60233061)
小谷 正登 関西学院大学, 教職教育研究センター, 助教授 (80368456)
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キーワード | 福祉教育 / カリキュラム / 総合的な学習の時間 / 学校教育 / ノーマリゼーション |
研究概要 |
「総合的な学習の時間における福祉のカリキュラム化」を推し進める上で、国家事業として福祉の体制を整え実践を行っている実情を知り、その体制と実践を支えているものとその内容を明らかにすることが必要となった。そこで、平成18年2月5日〜12日の間、北欧三国の一国、福祉大国・生活大国と呼ばれるデンマークに「福祉教育」の調査研究に赴いた。調査内容として、2月7日には午前に委託保育が実施されている家庭を訪問、午後には幼稚園を調査し、同国の就学前教育における福祉教育の実情を検証した。午後は学童保育の活動を調査し、学校教育のみならず学童保育でも人権教育を含めた福祉教育が実践されていることが判明した。2月8日は終日、小学校と中学校の統合機関である私立の国民学校を調査し、教育活動全体で福祉教育がなされていることが明らかになった。2月9日の午前は、高等学校、午後はオーデンセ市内の教育大学を訪問し、高等教育における福祉教育を調査した。さらに、2月10日の午前は公立の国民学校を調査し、午後は同市内のバリアフリーの商業施設を視察した。特に午前に調査した国民学校では、ノーマリゼーションが実践され障害のある生徒と健常な生徒が共に学校生活を送っていた。また、それぞれの障害に合わせた適切な環境が整備され、学校全体で福祉教育が実践されていた。なお、福祉大国を支えているものが教育であることなど、今回の調査研究で得られた知見をもとに次年度のカリキュラム化を推進するとともに、デンマークの福祉教育の実情を本学の教職教育研究センター紀要などに論文として著す予定である。 また、以上の調査研究とともに神戸市教育委員会との連携事業として、「体系的な福祉教育に関する研究会」を2回(平成17年11月10日、平成18年1月30日、前年度から計5回)実施し、教育現場の参観などを含めた研究協議を推進した。
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