研究課題/領域番号 |
17606002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大橋 靖雄 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00134461)
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研究分担者 |
山口 拓洋 東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (50313101)
大津 洋 東京大学, 医学部附属病院, 特任教員 (40372388)
中村 祐 香川大学, 医学部, 教授 (70291440)
田代 学 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 講師 (00333477)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 乳がん / 化学療法 / 認知機能障害 / FDG-PET / QOL |
研究概要 |
本研究の目的は、補助化学療法を受けた乳がん患者の認知機能を測定し認知機能障害の経時変化の分析、特に、機能生理検査(18F-FDG-PET)により、患者の認知機能障害が脳神経組織の活動性の低下を伴うものであるかを検討することにある。 本研究の実施に先立ち、詳細な研究プロトコルおよび調査票を作成し、(財)パブリックヘルスリサーチセンターの倫理審査委員会および、協力依頼を承諾した日大板橋病院、三井記念病院の倫理審査委員会で、PET検査対象者のデータの守秘、PET検査の侵襲性と対象者の利益に関しての審査を受け、研究が承認された。 協力医療機関にて、手術可能な女性原発乳がんで、術前補助的化学療法を受療する患者の登録を平成18年度前半に開始した。 補助的化学療法開始前の時点、終了時点より1ヵ月後の2点で測定を行う。各測定点では、1.問診による包括的医療情報、2.月経状況、3.血液・尿検査、4.一般的健康状態(ECOG-PSR)、5.有害事象(CTC)などの臨床情報に加え、1.神経心理学的認知機能(WAIS-R)、2.抑鬱状態・気分障害(POMS)、3.健康関連QOL (EORTC QLQ C-30)を、調査員の前で患者本人が回答、記入する。その後、東京大学医学部附属病院に患者を移送し、PETによる脳機能・形態の撮影を行い、所見を分析する。 WAIS-Rの学習効果を確認し、測定結果を調整するために、乳がん患者への検査と平行して、健常者5名の同年代の女性に対して、本研究計画と同様の2回の認知機能測定を実施している。 協力医療機関及び東京大学医学部附属病院より研究事務局に検査結果を収集し総合分析を行う。諸機関の調整と研究の流れの整備ができ、対象者の登録を開始したものの、期間中に充分な対象者が確保できなかったため、科学研究費補助金の支給期間終了後も引き続き研究を継続する。
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