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2007 年度 実績報告書

臍帯血中免疫担当細胞の自然免疫応答機能とアレルギー発症に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17607002
研究機関千葉大学

研究代表者

下条 直樹  千葉大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40221303)

研究分担者 岡本 美孝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40169157)
キーワード臍帯血 / 腸内細菌 / リポポリサッカライド / ペプチドグリカン / プロバイオティクス / 自然免疫 / toll like receptor
研究概要

1)出生コホート調査における生後7か月でのアトピー性皮膚炎(AD)発症と臍帯血単核球の腸内細菌,菌体成分刺激によるサイトカイン(TNF-α,IL-10)産生量の関連について検討を行い,i)E. coli刺激による臍帯血単核球からのTNF-α産生は,AD発症群においてAD非発症群よりも有意に低下している,ii)グラム陽性および陰性菌さらに菌体成分の刺激刺激による臍帯血単核球からのIL-10産生は,AD発症群においてAD非発症群よりも有意に低下している,ことを明らかにした。単球表面上のTLR2およびTLR4の発現量には差異がなかったが,Affimetrix社製DNAチップを用いたmRNA発現解析においてもAD発症群ではAD非発症群に比較してTLR4刺激によるIL-10.IL-12,インターフェロン等の発現が低く,出産時の臍帯血単核球の自然免疫応答能が乳児期のアレルギー疾患発症に関連することが示唆された。シグナル伝達分子発現等については現在解析中だが,少なくともMyd88依存性,非依存性の2経路におけるシグナル伝達異常が示唆されている。
2)Isopentenyl pyrophosphate刺激による臍帯血γ9δ2T細胞数のIFN-γ産生能は成人に比して著明に低下しており,そのひとつの理由としてIL-2Rβ鎖の発現低下が示唆された。IL-12添加によるIF-γ産生増強はなかったが,TNF-αはIsopentenyl pyrophosphate刺激による臍帯血γ9δ2T細胞数を増加させた。その理由として,TNF-αがIL-2Rβ鎖の発現を増強する機序が示唆された。臍帯血単核球が得られた新生児のアレルギー発症の有無により臍帯血γδT細胞機能に差異があるか否かについては検討症例数がまだ十分でなく結論は得られていない。現在解析数を増やしている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 膀帯血における菌体・菌体成分刺激による免疫応答能と乳児期湿疹発症との関連2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 修一
    • 学会等名
      第57回日本アレルギー学会秋季学術大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-10-31
  • [学会発表] Quantitative and qualitative analysis of Ggamma9/delta2 T cells in newborns Vbrsus adults2007

    • 著者名/発表者名
      Eduardo Campos
    • 学会等名
      第57回日本アレルギー学会秋季学術大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-10-31

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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