研究課題
獲得免疫の研究にはじまった免疫学はここ数年で方向性が大きくシフトしてきた。自然免疫研究の進歩、ならびに自然免疫と獲得免疫のインターフェイスに関わる研究の進歩には特記すべきものがある。このような中にあって、我々は抗原特異性を伴わないアジュバント活性の研究を進め、この2年間で以下の成果を挙げた。1)アジュバント活性の質的評価方法に改良を加えた。従来はヒト末梢血単核球を分離して2週間以上かかるアッセイ系を用いており、しかも個体差が排除できなかった。しかし、改良によって3日間で終了しかつ個体差を排除できるハイスループットの系を樹立した(特許出願:PCT/JP2005/19149)。2)この系を用いて多数の薬剤のTh2アジュバント活性をスクリーニングした結果、ドーパミンがT細胞と樹状細胞の間の情報伝達物質として重要であることが明らかとなった(特許出願:特願2006-211881)。3)ドーパミン受容体アゴニストならびにアンタゴニストをスクリーニングしたところ、上市薬の中から、マウス実験的脳脊髄炎を改善させる化合物を発見した(特許出願:特願2007-014786)。
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