研究課題/領域番号 |
17611001
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
藤枝 修子 お茶の水女子大学, 開発途上国女子教育協力センター, 客員教授 (70017200)
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研究分担者 |
森 義仁 お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (10239626)
室伏 きみ子 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (00103557)
久保田 紀久枝 お茶の水女子大学, 理事・副学長 (90008730)
駒城 素子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (10077480)
松本 勲武 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70012664)
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キーワード | 科学教育 / 国際協力 / アフガニスタン / 女子教育支援 / 生活科学 / 開発途上国支援 / 教材開発 / ユーロバチェラー |
研究概要 |
本年度は2年目であり、昨年度の研究成果を踏まえて、次の視点に立ち、さらに発展させることができた。 その1:アフガニスタンでは、教育復興が進んではいるものの、初等教育段階における女子教育には多くの問題が山積していることを勘案し、検討対象とする教材にも文字の説明を極力避けて、イラストのみで問題解決に導くことを検討した。 その2:教材作成にあたり、必要な素材は現地のバザールで安価に調達できることを基本原則とした。この確認は、カブール大学教員で本学の国費留学生の協力をえて情報交換の会合を何度か行い、その助言を受けた。 その3:当初は海外研修経費を計上し、試作した教材、検討事項の有効性、問題点、改善の余地などを現地で確認をすることを計画していた。この研修旅行を10月に実施する予定であったが、8月末ごろからカブールまでも治安が急激に悪化し、アフガニスタンは世界中の3箇所に出された非難勧告地域の1つになった。その後の経過では平成18年度内の改善は全く見通しが立たず、さらに北部地域までも爆弾テロが広まっている。残念ながら、現地での確認が困難なため、留学生の協力により有効な成果をえた。 その4:ドイツを中心とするEU諸国では、アフガニスタンを含む開発途上国の教育支援において、基礎教育が十分に行われていない国からの留学生の学力を先進諸国の学生とどのように調和をはかるかの問題が真剣に議論・検討されている。アフガニスタンの女子教育支援を大所高所から見据えるために、2年目の研究には相応しいと考え、ドイツの2つの大学で担当教授と直接に情報交換を行った。アフガニスタンの女子教育という特殊事情とも言うべき状況もより正確に把握できた。
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