研究概要 |
ユニバーサルデザインの原則やガイドラインが日本の技術者倫理教育において有効であることを考察した研究を、International Conference on Engineering Education(Silesian University of Technology, Gliwice, Poland, July 25-29)で、"Universal Design and its relevance"と題して研究発表を行った。さらに、エンジニアリングデザイン教育においても技術倫理教育を導入することが、技術者の人材育成に有効であることを考察した。これらの研究成果を含めて、『技術倫理研究』第2号を発行し(9月30日)、論文4、研究ノート2、論文文献紹介2を掲載した。 また「名古屋工業大学技術倫理研究会」を開催し、2005年に以下の3回の特別公開講演会を開催した。 第1回10月19日 「エンジニアという専門家の条件」講師 齊藤了文関西大学教授 第2回11月26日 「工学倫理の基礎を問う-デザインから見た現代技術の課題」講師 瀬口昌久(研究代表者)(日本技術士会・中部支部・技術者倫理研究会との共催) 第3回12月7日 「大事故とは何か-当事者にとって、企業にとって、メディアにとって」講師井上能行東京新聞編集局デスク長。第1回と3回の講演会に関して、大学院生を中心とする出席者のアンケート調査を行い講演の成果の分析を行った。 また、名古屋工学倫理研究会主催「科学・技術における専門職倫理に関する台日合同カンファレンス」(12月17-18日)を共催し、"Universal Design and its relevance"(瀬口昌久)の口頭発表を行った。 さらに、株式会社デンソーの技術者教育の研修にも引き続き講師として指導(藤本温)にあたり、企業倫理と技術者倫理教育の実践内容を深めた。
|