研究課題/領域番号 |
17612008
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
札野 順 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (90229089)
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研究分担者 |
西村 秀雄 金沢工業大学, 基礎教育部, 助教授 (70208221)
栃内 文彦 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50387354)
金光 秀和 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50398989)
大場 恭子 金沢工業大学, 基礎教育部, 研究員 (20367452)
本田 康二郎 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (40410302)
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キーワード | 技術倫理 / 技術者倫理 / 科学教育 / 教育学 / 測定・評価 |
研究概要 |
1.研究代表者らが所属する機関(以下本学とする)において、平成18年度から3年次必修科目として「科学技術者倫理」(2単位)を、春、秋、冬の3学期に開講した。各学期の受講者は、約500名で、年間1500名以上に対して、科学技術倫理教育を実践した。研究代表者を含め、計5名(平成18年11月から計6名)の専任教員が、同一のシラバス、提示資料、課題、試験などを実施した。また、成績評価についても、担当教員間で十分な協議を行った上で、基準を決め、出来る限り同一基準での評価に努め、大規模EACの可能性を示した。 2.1年次必修科目「技術者入門」(研究分担者3名が担当)で扱う法律問題および倫理問題との連携をさらに進め、教育課程全体での倫理教育の整合性を高めた。 3.昨年度設置した本学の専門学科(15学科)の代表者をメンバーとする「科学技術者倫理教育タスクフォース委員会」(委員長:教務部長)の活動を発展させ、必修科目「科学技術者倫理」の内容・学生の反応などを委員会メンバーに報告するとともに、フィードバックを得た。 4.海外協力者であるデイビスが開発した、専門科目の中に倫理教育の要素を取り入れる手法(マイクロインサーション)を、日本の状況に合うように改変し、工学系専門教員などを対象に、ワークショップを開催した。 5.海外協力者であるルーゲンビールを招聘し、倫理的問題解決能力の測定・評価手法について、検討した。 6.研究代表者が、倫理的分析・推論能力の測定・評価で優れた成果を上げているピッツバーグ大学工学部を訪問し、海外協力者であるシューマンらに本課題の成果を報告し、意見交換を行った。 7.また、研究代表者は、Association for Practical and Professional Ethicsの年次大会に参加し、関係者に本課題の成果を報告し、今後の方向性などについて議論した。
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